詩人 意味を成さず  ~掌握~ -6ページ目

詩人 意味を成さず  ~掌握~

私が詩だと思ったものを
ロックンロール

「クライ」   2018 5 15

 

 

かじかむ指は市場で売っている

凍った足も市場で売っている

瞼に映る旅立ちの日

君と過ごしたゆららかな日

 

アンガーリンギンハニー

アンガリンギナウ

アンガーリンギンハニー

アンガルックハイ 

クライ ルード

クライ ルード

クライ ルード

クライ クライ

 

前の奴のコート見失ないように

全体主義のかもしだすプロジェニー

俺たちのコストハイアンドロウ

階級があるどうしてなんだろう

 

アンガーリンギンハニー

アンガリンギナウ

アンガーリンギンハニー

アンガルックハイ

クライ ルード

クライ ルード

クライ ルード

クライ クライ

 

冬の行進文句を言わず

倒れゆくもの顧みもせず

俺たちは進む俺たちは薄む

俺たちは進む俺たちを悼む

 

飲み水も凍る唇も凍る

狂ったコンパス誰もがまよえる

俺たちは廻るひたすらに廻る

同じところを同じところを

 

アンガーリンギンハニー

アンガリンギナウ

アンガーリンギンハニー

アンガルックハイ 

クライ ルード

クライ ルード

クライ ルード

クライ クライ

 

クライ 

 

 

 

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ちらし寿司  2018 4 11

 

なんでそんなチャレンジをしたのか覚えていないが多分やってみたいと俺が言ったのだろう

そこまで小さくない頃にすし飯作ろうとしてそれなりにちゃんとご飯炊いてしゃもじでご飯ひらきながら酢かけたんよ

なんだかいまいち味がしなくてまた酢かけたんよ

すっぱいんだけどよくわからないからもうすこし酢かけたんよ

これ以上かけてもどうしようもないからあきらめた

どうやって食べたのかな

なんか全部たべたよ

二度と作らなかった

 

不思議だったんよ

ばあちゃんの作ったちらし寿司

なんであんなにうまかったんだろう

あれも寿司だろう

母さんの作った寿司飯もばあちゃんの寿司飯には及ばないけど俺のよりははるかにうまかった

 

それから時間が過ぎ俺は寿司を食わなくなった

酒を飲むと特に寿司を食わない

おなかがいっぱいになると酒が入らなくなるから

妻は寿司が好きだ

 

二人でよく行く居酒屋がある

そこのマスターは寿司屋で修業をしていた

妻が寿司の話をする

ひょんなことで寿司飯の話になる

砂糖がはいっているだとう

 

妻がダイエットを始めた

そこそこ頑張っている

結果がでたらご褒美は「ちらし寿司」がいいといった

ほうほう

これは俺も心に響く

いっちょ砂糖を入れた寿司飯に

月日を超え

今は亡きばあちゃんや母さんを思い出し

ちらし寿司

チャレンジ

 

たどり着けなかった錦糸卵

たどり着けなかった筍の含め煮

チャレンジ

 

たどり着けなかったきぬさやの塩ゆで

たどり着けなかった酢レンコン

チャレンジ

 

たどり着けなかった妻の苦手なしいたけのうま煮

妻がチャレンジ

 

ちらし寿司

ちらし寿司

夫婦2人なのに5人前作る米米

 

ちらし寿司

ちらし寿司

うまくいけばおすそわけ米米

 

ちらし寿司

ちらし寿司

もちろんクックパッドつかうぜ米米

 

ちらし寿司

ちらし寿司

アイシテルbe米米米

 

 

 

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「プライド」 2018 4 29

 

君は君のまま悩むべきだ。

それは他の人には解決できない。

どんなに甘えようとも、誰の話を聞こうとも、君が君自身だ。

君が愛した人を、君が欺いた人を、一人ひとり思い返して君を削る。

まだまだだ。

君はもっと多くの人と出会う。

成長という名のもとに、多くのしがらみを抱える。

骨を削り、命を削り、息で咀嚼する。

愛の名のもとに目を失い、富の名のもとに口を失い、残された君の部分はすぐにでも細断される。

 

過信だ。

君を支えているいくつもの要素はいとも簡単に煙になる。

西で泣け。

東でわめけ。

出会うものを疑い、耳さえも捨てろ。

 

手に取ったものは手に入れていない。

持ち上げたと思ったものは地面にめり込んでいる。

 

そして考えろ。

時間はまだある。

君は君である間だけの時間がある。

時間すら持ってはいないのだけれど。

 

そして君が最後のかけらになって、そのかけらすらも風にさらされ雨に打たれ太陽の下、最後まで残ったどうしても消えない結晶。

 

それが君のプライドだ。

 

 

 

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カコフォニー 2018 6 21

 

 

耳ふさぐ公達

闇深く捕らえどころない不自由な様

捕捉されまいと身を隠すとも

その気辺りに散りばめられ

三寸先見えず

うなる本能の前

さして顎を引き体を入れ替え

不躾な文様背中にて抑えつけ

そなたの呪響

遠忌にて鎮座すべし

鬼八百

蘇りし悔恨

この地すでに腐りて

捕捉されんと柄握る

 

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エッセイ「地震の後で」   2018 10 29

 

 

跳ね起きた。高校のときに地学を学んでいたので、「地震というものは初期微動があり、その後強い揺れがやってくる」ということが頭に浮かんだ。こんなに強く揺れて、この後どんな大きな揺れがやってくるのかと思うと大声で相方を起こしてしまった。当たり前のように体感したことのない強い揺れがやってきた。屈強な男が200人家を揺らしてもこんなに揺れまい。車が突入してきてもこんなに響くまい。まさに地面の下から増幅された振動だった。厳しい寝起きの中、乏しい脳の力をフル稼働させ相方に「トイレに行こう」と焦りながら手を引いた。トイレは支柱が狭く強度があるということを習ったような気がしたので。あとあと考えると学校では「テーブルの下に」と言われていたよなと。我が家には下に入れるようなテーブルはないのだが。

 

ほどなく停電になっていることとスマホが使えないことに気づく。情報が欲しいと思い玄関をでて車に乗った。カーナビのテレビを見ようとしたのだがそれも映らない。

あらためて、通信手段の遮断がいかに2次災害の確率を高めるのかということを考えさせられた。不安だった。

 

朝からぐちゃぐちゃになった家具や中身を片付けた。車庫の中なども片付けていると、自転車に乗った町内会の役員さんが「今停電から復旧したよ」と教えてくれた。家に入り、テレビをつけ、スマホが使えるようになると先ほどまでよりも格段に落ち着いた。そこで相方と今回の地震について話した。昨夜地震時、私はかなり必死だった。こんな強い地震は初めてで生まれて初めて覚悟したと話した。

 

すると相方にとても赤面するようなことを指摘された。なんでも私は相方を起こすときに、大きな声で「愛してる」と言ったらしい。

恥ずかしくなるようなエピソードを作ってしまった。これを書いていても恥ずかしい。

でも。

「愛していると言わないといけない」と当時の私の回路のどこかが反応したらしい。そんな私の脳みその回路は悪くないと思う。

 

 

 

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それは君の何を意味するのだろう 2018 5 31

 

 

 

果樹園になる果物にはなぜか不自然で違和感を感じる

兵士の厳格な整列にはそこまで違和感を感じないのだけど

君はとても美しいし聡明だ

そして上目遣いが多い

僕の方が背が高いからというわけではなさそうだ

なにか肩をよせて一生懸命に確認しているようにみえる

愛してるかどうかではなくて

怒られないかどうかを

 

雪虫が現れ季節が終わりを告げる頃当然新しい季節がやってくる

さしあたって着るものも一枚だけ増える

こうして季節が落ちていくときはおしゃれがしやすくなる

君は白をあまり着ない

何かが落ちてきても

何かが忍び込もうとしても

それを受け止めることができないわけにはいかないとでも言おうか

白では直接まみれて動きが取れなくなってしまうような

 

配膳をするウェイターにチップを忘れてはいけない

どこの世界にも習慣があってそれは尊重されるべきだ

君の香りはとても素敵な配合なのだけれどそれは配合であって

何か人工的な自己主張を

自己主張ではなくて自らの痕跡を消すような消極的な埋没を求めていると感じる

あえて周囲の香りに近づけてその年その土地の最大公約数の仲間入りをしている

流行は果たして習慣の一つになりえるのだろうか

 

習慣と言えば善行も悪行もそれは習慣づけられる

どこかに多くの称賛と多くの訓告があふれる

 

君の口癖は2種類だ

1つ目の口癖は「これでいいのかな」

何かを一人で決めることができない

それもまた違うか

僕と二人でいるときには君は何も選択しないようにしている

服を

香水を

飲み物を

僕の顔色を窺うように上目遣いで聞いてくる

 

そして2つ目の口癖は「私でいいのかな」

僕の顔を見ないようにうつむき気味に聞いてくる

 

 

 

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「丁寧に死ね」     2019 5 21

 

 

丁寧に死ね

誰も降りてこねえ

裁定に潜め

くだらねえ

この世のすべて

知ったかぶりしてボロが出ねえ

そんな親にねえ

 

子どもが気づく前に取り繕う

そんな親にお前はなってしまった

 

丁寧に死ね

いつも降りてこねえ

最低に伏せ

くだらねえ

この世は終わる

知ったかぶりしてお前も終われ

そんな親にねえ

 

子どもが気づく前に取り繕う

そんな親にお前はなってしまった

 

 

「世の中の人は全員死ぬからお前も死ぬ」なんて言ったらショッキングだからって

詩に忖度し

手のひらを上に向けて

子どもの頭をなでるのさ

 

ベイビー

生まれてきたら死ぬんだぜ

 

 

 

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がおー   2018 4 13

 

 

がおー

がおー

がおー

きゃっきゃきゃっきゃきゃっきゃ

 

お父さんはこわいんだぞう

 

がおー

がおー

がおー

きゃっきゃきゃっきゃきゃっきゃ

 

お父さんはらいおんさんだ

 

がおー

がおー

がおー

きゃっきゃきゃっきゃきゃっきゃ

 

もうお父さんは君のことをこわがらせることはできないけども

いつか君がお父さんになることがあったらステキならいおんさんになってね

 

 

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「カーニバル」    2018 5 25

 

 

時よ

何も変われないのは私のせいなの

「そんなつもりはなかった」

「そんなことは言ってはいない」

「でも君が俺の言うことを理解できなかったのは俺の責任」

っていって責任を擦り付ける

神妙な顔をして私は受け入れるふりをする

だってどうしようもないじゃない

誰に何をしてもらえばいいの

また誰かにすがってるって陰口言われて肋骨が削られていく

 

信仰はないのこの国では神の名において人を笑う

取り巻きがいて取り巻きの下に取り巻きがいて

どこまでも取り巻きの関係の中の私は何番目

ジプシーにもきっと順位がある

私は知らないうちに争いに巻き込まれてオペラを歌う羽目になる

私は知らないうちに歯を磨いて彼とキスする羽目になる

 

夕べの中華は冷えていた

かたまったヌードルをスティックでかき混ぜる

こんなぺライ大人になるつもりはなかった

人の顔色をみて失敗して勝手に責任取らされて押し付けられる

私も冷えている

チョップスティックス

自分で自分はかき混ぜられない

油にまみれて動けない

 

廻る廻るよ乗せて頂戴

何も心配がないと言って

目指していた場所はここではないけれど

無邪気な私のあの頃を

飛び跳ねながら期待した

小さな鼓動が高鳴って未来を祈ったあの頃を

 

町の端に私の詩を隠しに行く

奪われる前に

踏みつけられる前に私の拙い詩を隠しにいく

絶対に見つからないその場所は明日には皆にバレている

私の絶対的な感性が橙色のゼリーでできた塔のようにぐらっぐらに揺れている

カブトムシのえさになる

 

跨線橋の下に野宿した少年たちが町の脱出をたくらんだ

彼らは連れ戻されたけど良き日の旅になったに違いない

私は野宿もしなければ家出もしたことがない

今もまだこの町にいて過去と現在に翻弄される

 

明日は100ドルもってギターを買いに行こう

青春に買えなかったものをひとつずつそろえて

部屋に詰め込もう

足の踏み場がなくなるまで

情けなさの置き場所がなくなるまで

ポップコーンにまみれる

ロリポップで浴槽を満たす

チェリーコークを植木にそそぐ

 

捨てられる

この予感は外れたことがない

近いうちに

ひょっとするとギターを買う前に

私は愛に残ったローンをこれからも払い続ける

試しに彼の家に行ってみて

いろんな女に順番がつけられている

私の写真に喪章がつけられている

 

私の仮面はとれないの

誰もが仮面をつけ列をなす

終われば仮面をはずして来年までを過ごしていく

私は仮面をつけ続け顔色を隠して生きていく

私は仮面をつけ続け仮面にマスカラ塗ってみる

 

 

 

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お前のことばかり考えているわけにはいかないんだ   2018 6 4

 

 

抱き寄せると悲しい顔をしてそばにいてという

俺は安心を与えることのできない天才なのだろう

もとよりすべからく俺たちは常に個々に旅立つ

俺たちはいつでも別れる運命を受け入れるべき

 

見通しを持つほど二人の関係に意味を込めようと

お前は何か保険のようなものを確認したがるが

所詮できることといえば行為の終わった後のベッドで

愛してるの一言を願うことぐらいしかない

 

俺はお前を愛している

それこそ心から愛している

それを言うと陳腐な台本の野暮なト書きに成り下がりそうで

お前のことばかり考えている

お前のことばかり考えている

お前といないときもかかざずお前のことばかり考えている

 

お前は外を歩くと俺と手をつなごうと努力している

お前は俺のトロフィーになろうと必死でメイクをする

俺がナチュラルが好みだとそれは知っているものの

何かにとりつかれたように人形になろうとする

 

これから例えばどこかへ共に旅行でもいくときに

楽しい時間を過ごすよりそれが終わることを考える

ファンな瞬間にときめけばときめくほど

お前はこれが繰り返されないことへの不安を抱えてしまう

 

俺はお前を愛している

それこそ心から愛している

それを言うと陳腐な台本の野暮なト書きに成り下がりそうで

お前のことばかり考えている

お前のことばかり考えている

お前といないときもかかざず

お前のことばかり考えている

 

俺がお前の前から去るときは死がわかつときだけだ

それまでは絶対にいなくならないと俺は決めているのだが

お前は俺が愛の誓いをどれだけ並べても心配が止まないように

俺は俺のいずれ伝えるだろう劇的な愛が軽くなるのが心配だ

 

俺はお前を愛している

お前も俺を愛している

口下手でシャイな二人だが

俺たちは強く結びついている

お前のことばかり考えている

お前のことばかり考えている

俺がいないときもかかさず

俺のことばかり考えてくれ

 

 

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