「シューズ」 2018 5 17
かわらないいつもの朝だったような
ぼくの家にむかえがこない
ゆうきがいつもぼくの家に来て
そのあとけんじときょうへいといっしょに学校に通っていた
ゆうきが学校を休むときはゆうきのおばさんが電話をくれた
今日はその電話もない
ゆうきを待っていたので少しおそく学校に向かった
いつもと違う子たちがぼくのつうがくろにいた
なんだか少しずついつもの朝ではないような
げたばこにくつをいれうわばきにはきかえる
いつもよりそとぐつが多くてうわばきがすくない
女の子とはなかよくしない
みんなにも言ってあった
だから女の子はぼくにはちかよらない
女の子とあそんでいるとなんだかバカにされそうで
みんなにも言ってあった
女の子とあそぶのはカッコワルイと
あそんでいたやつがバカにされるのはあたりまえだ
でもチョコレートはもらったことがある
これはみんなにはないしょにしている
シューズシューズぼくのシューズ
教室に入るまでだれにもあわなかった
座席につきよく見るとゆうきがいた
なんで家によびにこなかったのか聞いてみようとちかづいた
ゆうきはちかよっただけでむこうに行った
けんじもきょうへいもなんだか目を合わせてくれない
つよしもたーぼうもけいすけも目を合わせてくれない
おはようといった
みんなおはようと言った
ぼくの机のまわりに集まっていたやつらがこない
なんだろうと思っているときに朝の会がはじまった
ぼくの周りが変わってしまった
昨日まではぼくはどちらかというと活発で
みんなの中でも発言力があったような
なんだか急にみんなたいどが変わってしまったような
おはようが冷たい
中休みにみんなの中に入って野球の話をした
ぼくは地元の野球チームのエースだ
ぼくが野球の話をするとみんなも楽しく話をしてくれる
ぼくは野球が好きだ
みんなも野球が好きだ
だからいつものように野球の話をした
なんだか変だ
いつもならぼくの球の速さや
ぼくをキャプテンキャプテンって言ってくれるのに
シューズシューズぼくのシューズ
何かが変だ
野球の話をしてもろくな返事が返ってこない
ぼくのまわりだけにおいがちがう
遠くて
きもちも
なんかみんなとの間に線がある
2軍のやつに聞いてみる
2軍てのはなんだか本を読んだりスポーツのできないやつらだ
ぼくが話しかけるとなんだかびっくりした顔をしている
学校でなにかあったのかと聞くと
何もわからないよってていねいに答えてくれた
何もない
何かある
なんだかわらってみた
えがおで「ともだち」に
せいいっぱいのえがおで
おかしいぜったい
みんなと目があわない
話を聞いてくれるけど
話が続かない
今までぼくの話をぜったい聞いてくれていたのに
今までぼくの言うことにはぜったいみんなさんせいしてくれたのに
今日は話もちゃんときいてくれない
なまへんじばかりだ
わらってみた
だれもわらわなかった
苦わらいをした
何とかしなきゃと思いわらいつづけてみた
そして一番の親友のタクジに聞いてみた
シューズシューズぼくのシューズ
キミががきらいだ
いつも自分勝手で
弱いやつをいじめる
自分が一番だと思っていて
虫が好かないと前から思っていた
キミにさからうと
みんなに仲間はずれにされると思って
いつもみんなキミに気をつかっていた
キミはたしかにみんなを引きつける力を持っていたかもしれないけど
もうキミにはうんざりなんだ
もうキミにかかわりたくない
キミは自分の好きなようにやってくれよ
ボクらはボクらでやっていく
キミがさそってもだれもいかない
キミは一人であそべばいい
キミのおかげで泣いたやつはたくさんいる
キミはじぶんかってだ
気分屋だ
たえず誰かをバカにして
取りまきだけを連れていた
みんな一度はキミの取りまきになっていた
そしてみんな一度はキミの取りまきをはずされた
キミのわがままにふり回された
友達との関係をキミの好きなように引きさかれた
なんでボクはあいつをなぐらなければいけなかったんだ
キミが命令したんだ
シューズシューズキミのシューズ
もう何もいうことはないよ
せっかくだから教えてあげたんだ
多分他のだれも何も言わないと思う
キミとは話したくないって言ってる
キミと出あってうれしかったことがある
まだキミのせいかくが悪いって知らなかったころ
ボクが引っこしてきたばかりのころ
キミはボクに声をかけいっしょにゲームをしてくれた
初めての「ともだち」ができたって思った
こっちにきたボクのあたらしい生活がやっとはじまるんだなと思った
あのときのキミはやさしかった
で
そのあとすぐにキミは正体をあらわすのだけど
キミにはがっかりした
キミがこわかった
キミにはみんながっかりしている
みんなキミがこわいと思っている
キミに逆らうとひどい目にあうと思っていたんだ
ボクは少しの間だけどキミが「ともだち」だと思ったことがある
だから教えてあげたんだ
ボクたちがもう疲れ切っていることを
シューズシューズ誰のシューズ
いずれ早かれおそかれ先生に何かあったかと聞かれると思う
ボクらはそのときに何もないですって答えることにしてる
キミの父さんや母さんが心配するかもしれないけど
ボクらは心配しない
キミは親友じゃない
「ともだち」でもないし
もう話しかけることもない
話しかけないでね
キミと話しているのをみられたら
ボクも仲間外れにされる
それじゃ
キミは3軍だ
シューズシューズぼくのシューズ
わからないよ
「ともだち」ってのは何なんだ
みんな「ともだち」だろう
先生も言ってた
みんな「ともだち」ですよって
ぼくが楽しいときはみんな笑ってたじゃないか
みんなぼくのまわりで楽しんでいたじゃないか
みんなぼくを笑顔で囲んでくれたじゃないか
ぼくが一体何をしたんだよ
シューズシューズぼくのシューズ
シューズシューズぼくのシューズ
シューズシューズぼくのシューズ
シューズシューズぼくのシューズ

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