詩「2017年12月4日」 | 詩人 意味を成さず  ~掌握~

詩人 意味を成さず  ~掌握~

私が詩だと思ったものを
ロックンロール

電車の中でなくしてからわかることが揺れる

口が乾く

 

借りた言葉で考え借りた言葉で測り借りた言葉で語る

 

芝生は伸び放題で手入れするものはいない

端から枯れていく

物置の扉が途中で止まり開けも閉めもできない

自転車に乗ることができない

 

じゃああの頃に戻って何をしろと

過去の自分を罰するのか

あの頃の自分は私の言うことを聞かない

オリジナルはフォーマットされ続ける

 

今だって借りた言葉で考えている

 

モノクロームの男が見事なセリフを言ってのける

作られた雨の中必要以上に濡れながら息は白く

夏のシーンなのに確実に撮られたのは冬の中

とんでもないまでの決め台詞を吐いてみせる

私は手帳にメモし

来るべき未来に使う日を心待ちにする

誰もその映画を観ていないことを確認しながら

 

君との愛を適当にチョイスした言葉で詠う

後悔するにもしきれない

他に手帳に書かれた言葉はなかった

 

電車の中でなくしてからわかることが揺れる

口が乾く

 

手帳の紙を一枚一枚口に放り込む

 

 

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