純愛 2018 4 12
叫びもうろたえもない地獄の果て
ののしられようとも
後ろ指をさされようとも
好奇の目にさらされようとも
あくまでも
視線を合わせながら平然
流暢に言葉を扱えど
すでに彼らは地獄にはいない
果てているのだ
tukinukereba
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多くを傷つけてきたことに気づく
過去にさかのぼって全てを恥じる
揚々と旗をあげ凱旋していたときに
周囲は裏で私を笑っていた
好き勝手に振る舞った
横暴を繰り返し
心友の妻に手をつけた
性病を巻き散らし
教育を阻んだ
多数の名をカタり
少数を切り刻んだ
豚のように食い
嘘を操った
瞬時に沸騰し
老若を見下し
才能を貶めた
じわじわと私の酸素を奪う過去の呪縛
嘲笑
さかのぼって謝罪することかなわぬ
業業業業
どこに向かって贖罪が出来るというのだ
誰の目にも明らかに私は精神を病む
視界はなく色が消える
暑さの中鳥肌が立つ
食えず鈍り選べず襲われる
私という屍は切っ先に揺れるのだが
揺れるのだが
しかしだがしかし
私に残る理性のかけら
装う何かがある
破滅した生活ではあるが逃げ道が残る
密かに演じられたいやらしい計算が垣間見える
ああ狂人の偽物まがい物
果てた人間の爪の垢の価値にも程遠い
叫び頭を打ち付けるこざかしい半端なモノノケ
本当に私は悔いているのか
「人とは心から悔いることができるのか」と懐疑的に
それを言い訳に
どうせ信仰に殉じる者さえ
煩悩を完全に捨て去ることはできず
どこか欲が蜘蛛の糸の五分の一ぐらいの細さで
他人に隠して残っているのだろうと
私は甘い
限りなく甘い
繰り返す
どこまで病もうとも
どこまで苦しもうとも
私の先に狂人の果てはない
この後また誰かに出会えば
現世で繰り返し
他人を傷つけ
満足し
一定時間
苦しみ反省する「ふり」をするのだ
ああ狂人の偽物まがい物
――――――――――――
ここまできてもなお
私をつま先まで愛してくれる人間がそばにいる
人非人として人と関わってはいけない私のそばに君がいる
愛してもいいのだろうか
愛する資格が私にあるのだろうか
君は全てを知っている
私の汚らわしい本質を見抜いている
一緒に死んでほしいといえば君は必ずともに死んでくれるに違いない
私はもう人と関わってはいけない呼吸するムクロ
多くの時間を経てやっと恥を知り病むことしかできない汚物
中途半端な狂人の偽物まがい物
ただ
私が愛さなくては君は悲しむだろう
私が黙って去れば君は嘆くだだろう
私がいまさら幸せをつかむことをまがまがしく思う人間はあまた
私ですらそれは許されぬと
この世で君一人
君一人を
いや違う
私が愛さなくても去ろうとも
君はそれを受け入れるに違いない
私に足りなかったものを君は持っている

