神経心理科 6歳 | 憧れの(?)Italia Firenze生活

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イタリアはフィレンツェに住みつき早十数年。
日本語を教えながら、イタリア人の夫と息子と暮らしています。
私の平凡なイタリア生活の実態を御紹介♪

日本で“神経心理科”という科が存在するのかどうか分かりませんが、イタリア語をそのまま訳させてもらいます。

 

 

先日、ピピウがお世話になっている小児総合大学病院の神経心理科で検診を受けました。

 

この科に行くのは今回が2回目。

 

1回目は2歳の時。

かなりの未熟児で生まれているため、念のために受診した方がいいと、NICUのフォローアップの際に言われ、受診しました。

 

NICUで言われたドクターの予約を取り、診察してもらった結果、当時は特に問題は見当たらず、発達を促すために保育園に入れた方がいいとアドバイスを受けました。

 

当時の診察の様子はこちら↓

 

 

 

 

 

が…

 

それから数か月後、コロナ到来。

 

結局、保育園には行けず、初めての外来から1年後に再び外来の予定でしたが、それもコロナの混乱から予約が取れず…。

 

 

 

 

 

去年、イタリアの幼稚園の先生からも、日本語補習校の先生からも、ピピウについて“手作業が困難”という指摘を受けました。

 

9月からイタリアでも小学1年生になるピピウ。

文字を書くことも始まるので、学業に影響が出ることを心配しての先生方からの指摘でした。

 

そこで、今年3月に手作業など、体の機能を専門とするドクター、おそらく日本語では作業療法士(プライベートクリニック)のところへ行ったのですが、高い診断料を払った割にはドクターの診断説明がはっきりしなかったことと、どうも“商売”の色が濃すぎて、なんだか腑に落ちず…タラー

 

そこで、まずは色々な診断の大元となる神経心理のドクターに自閉症や発達障害などの疑いはないか、就学前に検診してもらうことにしたのでした。

最初からそうしておけば良かった…。←心の声

 

 

今回は絶対に信頼できるドクターに診てもらいたかったので、ピピウがお世話になっている病院の他の科のドクターとも相談し、なんとかしてピピウが2歳の時に診察してくれた神経心理のドクターの予約を取りました。

このドクター、おそらくその分野では有名なドクターのようです。

 

 

外来当日。

親子3人で行く予定でしたが、ダンナは急遽、外せないアポが入ってしまったので、私とピピウの2人だけで行きました。

 

4年ぶりに会うドクター。

とても優しそうな女医さんです。

 

本当にピピウのことを覚えていたわけではないと思うのですが、この診察前にカルテを読み直してくれたとは思うんですよね。

 

「生まれた時のことを考えると、よくここまで大きくなった!」

とピピウを見て喜んでくれました。

 

 

 

そして、まずは問診。

 

私がこれまでの幼稚園での様子、日本語補習校での様子、日常生活、そして、問題に思っていることを説明しました。

 

それから、いくつかドクターに質問された後…

 

「ピピウ、今からお母さんはコーヒーを飲みに行くから、少し私と遊びましょう。いい?」

 

「うん。」

 

「じゃ、お母さん、コーヒーでも飲んできて。16時過ぎに診察室の前で待っていてくれる?」

 

と言われ、私は診察室を後にしました。

 

 

 

だいたい40分~45分の検診だったでしょうか…

 

 

また私が診察室に呼ばれたころには、ピピウの緊張はとけていて、いつものおしゃべりで落ち着きのないピピウに戻っていました💧

 

 

 

 

 

そして、診断結果ですが…

 

手先を使った作業が困難であること、集中できる時間が短いことを言われました。

 

よって、作業療法士の指導のもと、訓練をすることをすすめられました。

 

 

 

説明を受けている間、私が少し怯えていた"自閉症"という言葉は、ドクターの口から出ることはありませんでした。

 

でも、モヤモヤするのは嫌なので、はっきりドクターに聞いたんです。

 

 

以下、ドクターに質問したこととドクターの返事のごく一部です。

 

 

私:そういった症状は自閉症の症状としてもよく聞くのですが、ピピウも自閉症、またはその傾向があるのでしょうか?

 

ド:それはない。ピピウは自閉症ではない。

ピピウの場合はかなりの未熟児で生まれたこと、生まれてからの病院生活が長かったこと、何回もの手術などが影響している。

集中力も、9月からイタリアの小学校に入るし、作業療法士と集中できる時間を延ばす訓練をすることによって、徐々に集中できる時間も延びて、落ち着いてくるはず。

 

 

 

私:週に1回の日本の学校ではすでに読み書きを習っていますが、読めてもうまく書けません。イタリアの学校も1年生から筆記体を習うようですが、おそらくうまく書けないと思います。

ピピウのために書く練習はさせたほうがいいのでしょうか?それとも無理に書く練習をさせない方がいいのでしょうか?

 

ド:ピピウのためには書かせれば書かせるほどよい。手の訓練になるから。

ただ、うまく書けなくても、時間がかかって全部終わらせることができなくても、それはそれでよしとすること。

イタリア語の筆記体に関しては、別に小学1年生で書けなくても、2年生で書けるようになってもいい。そんなに焦ることではない。

 

その間も、いろいろな物を見たり、触っていたりしたピピウ。

 

私:ピピウ、触らない!ムカムカ

 

ド:ふふふ、ピピウは好奇心旺盛なのよ。

(Lui è molto curioso!)

 

 

 

 

ドクターの診断は、これからのピピウの成長と、9月からの学校生活と、作業療法士との訓練等で手作業と集中力の問題は改善していくだろうということでした。

 

 

診断書のレポートは後日、メールで送ってくれる予定で、それはイタリアの小学校へ提出する予定です。

 

来年の今頃、小学2年生に上がる前に、念のためもう一度外来を予約するように言われました。

 

 

 

 

 

これは神経心理科へ行く前に決めたことなのですが…

イタリアの小学校へ行く9月からはピピウに補助の先生をつけてもらうようにしました。

 

 

ピピウの場合、かなりの未熟児で生まれ、重度の短腸症候群により中心静脈カテーテルを入れて在宅で長時間の点滴が必要だったため、NICU退院時に障害者認定を受けています。

点滴があった当時は最高レベルの認定。

現在は点滴からも離脱しているので最低レベルの認定ですが、その認定があるため、申請すれば学校で補助の先生についてもらうことが可能です。

幼稚園では補助の先生無しでやってきて、特に問題もありませんでしたが、小学校からは学業が始まるりますし、書くことが困難なので念のため。

 

神経心理のドクターも補助の先生がつくことには賛成でした。

学校でもピピウが困難な手作業など、より注意して見てもらったり、指導してもらうことができます。

 

今回の神経心理科の診断が理由では、ピピウに補助の先生をつけたいと言ってもつけられません。ピピウの抱える問題のレベルでは障害者認定されないからです。

でも、ピピウの場合は他の病気の問題があり、そちらで障害者認定されているので、補助の先生をつけることができます。

それならば、ピピウのためにつけた方がいいというのが、多くの方からのアドバイスでした。

いいのか、悪いのか、ちょっと複雑な心境ですが💧

 

 

 

 

 

 

落ち着きのないピピウを診察室で叱った時、ドクターが言った「ピピウは好奇心旺盛なのよ。」という言葉がどれだけ私を安心させたか分かりません。

 

そのドクターが言うからこそ、私にとって重みのある言葉。

 

 

 

 

というわけで…自閉症ではないことは分かりました。

 

でも、問題があるのは確か💧

9月からの新生活、ピピウと一緒に頑張って行こうと思います。 

 

生まれたときから高すぎる壁を何度も乗り越えてきてくれたピピウ。

 

時間がかかっても、今回も乗り越えてくれると信じて、見守って、一緒に乗り越えて行きたいと思います。 

 

 

 

 

 

 

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