日本へ旅行へ行っていた生徒さん二人が帰ってきました。
2人とも大満足で帰ってきました。
この生徒さん、一人は20代で若い女性の生徒さん。
彼女は子供の時からずっと日本に憧れていて、それで日本語学習も始めました。
そして、ずっとずっと日本へ行くことが夢でした。
そして、その夢を叶えるべく、旅行でですが、やっと日本へ行ったのです。
もう一人の生徒さんは年配の女性。
彼女は3年半前にご主人と一緒に私が担当する日本語コースにやってきて、全くの初級から日本語を勉強し始めました。
当時、すでに日本行きの航空券を買っていたこの生徒さん。
ところが…
そうです。コロナ到来です。
そのためフライトははキャンセルとなり、ずっと日本へ行けないでいました。
ご主人のほうは仕事の都合で日本語コースを辞めてしまいましたが、彼女はいつ日本へ行けるようになるか分からないものの、ずっと日本語の勉強を続けました。
それから3年半…。
やっと念願の日本へご主人と行けたのです。
というわけで、この生徒さんたち、日本へ行くまでにかなりの時間と障害（コロナ）があったため、日本への期待がかなり膨れ上がってたと思うんですよね
だからある意味心配だったというか…
「あんなに憧れた日本だけど…こんなもんか。」って思ったりしないだろうか？とか、
日本へ行くことが実現したことによって、日本語学習への意欲がなくなったりしないだろうか？とか、思ったりもしたんですよね。
ところが、大満足でイタリアに帰ってきた二人。
その二人に聞いたんです。
「ずっと日本に行きたかったですよね。
実際に行ってみて、日本と日本人はどうでしたか？」
と。
やはり、現実と理想は違いますからね。
すると、二人とも…
「正直…期待していた以上に素晴らしかった。」
との答え
若い生徒さん曰く、
「これまで日本のドラマとか、番組とかいろいろ見てきました。
イタリアではそういった番組を作るときはきれいなところだけ見せる場合が多いし、ドラマなんかは平均的なイタリア人の生活よりも“よく見せよう”とすることが多いと思います。
だから、日本もそうかなと思っていたんですが…
日本は本当にドラマやいろいろな番組で見た通りでした。
町はどこもきれい。日本人は礼儀正しく、お互いを尊重しあってる。
外国人観光客である私にもとても親切でした。
休日にホストファミリー（彼女は2週間の短期語学留学も経験）とお寺へ行って、おやつに売っていたコロッケを買ってみんなで食べたんです。
そのコロッケが入っていた袋がかわいくて、できるだけ汚さないように食べて、食べたあと袋に落ちたコロッケのころもをゴミ箱に捨てて、ホストファミリーのお母さんに、“かわいいから捨てないでイタリアへ持って帰ります。”と言ったんです。お母さんは笑ってました。すると、それを見ていたコロッケのお店の人が、“よかったらこれ、どうぞ。”って、新しい袋をくれたんです。
すごく恥ずかしかったですが、すごく嬉しかったです。」
と。
年配の生徒さん曰く、
「東京では朝の電車の中ですでに疲れていそうなスーツを着た男性や、小さな子供も連れたお母さんを見るのは少し残念だと思った。
でも、それを除けば、どこも衛生的だし、人は親切で礼儀正しいし、サービスは完璧。
素晴らしい国だと思った。
あと、イタリアではありえないと思ったのが、ホテルのスタッフや店の店員さんだけでなく、バスの運転手さんも、清掃の人も、みんな笑顔で挨拶をし、丁寧に対応してくれる。
それはどんな仕事であれ、それぞれが自分の仕事にちゃんと向き合って、責任をもって働いている姿だったと思う。本当に素晴らしい。
（イタリアでは自分の仕事に不満を持っていて、それが客への態度に出る人も少なくない。）」
と。
なるほどね。
日本と日本人は、
本当に
素晴らしいですよ！
それは私も声を大にして言いたいし、生徒さんたちが見たその日本は真実だと思います。
もちろん、それが全てではないのだけれど…。
残念ながら。
日本にはイタリアにない素晴らしい点が多々あります。
イタリアにも日本にない素晴らしい点が多々あります。
二つが合わされば、完璧に近い国になるのでは？と思うのですが、そうもいかないのですよね。
日本には日本の抱える問題があって、日本人みんなが幸せな訳ではないし、日本人みんなが親切なわけでもありません。
それでも、こうしてずっと日本に憧れていた生徒さんたちの期待を裏切らない、むしろ期待以上の日本旅行を与えた日本と日本人はやっぱりすごいと思うのです。
それも間違いなく、日本であり、日本人なのだから。
外国人観光客のために日本人が親切なわけでも、日本のサービスがいいわけでもありませんが、外国人から見て、素晴らしい国、魅力的な国であるということは、これもまた日本の価値であると思います。
何度も書いてますが、完璧な国などどこにもない。
理想郷など存在しない。
それでも、やはり、日本は素晴らしい国だと私は思います。
そんな国に生まれ育ったことは、私の誇りでもあります。
あ、ちなみに、日本行きの目的を果たした生徒さんたちですが、日本語学習は継続中です
もっともっと日本語を話せるようになって、また日本へ行ってほしいな。
インスタしてます。
記事の下のブログ紹介のところにあるインスタマークを押していただくと、私のインスタが見られますので、興味ある方はぜひ！
今日もKUROと町の写真を応援クリックお願いします
↓ ↓ ↓ ↓
