息子と姪たちの優しさ | 憧れの(?)Italia Firenze生活

憧れの(?)Italia Firenze生活

イタリアはフィレンツェに住みつき早十数年。
日本語を教えながら、イタリア人の夫と息子と暮らしています。
私の平凡なイタリア生活の実態を御紹介♪

今回の日本帰国は息子の成長をひしひしと感じた帰国でもありました。



飛行機内や空港でもそうでしたが、日本の実家へ帰って父と一緒に過ごした日々でもそうでした。









父は時々強く咳き込みました。


肺癌と肝臓癌を患い、肺癌は治療の末、進行は止まっていたものの、もともと肺が丈夫でなかったですし、9年にもわたる治療でぼろぼろだったのだと思われます。



最初のころ、強く咳き込み、しんどそうにする父(ピピウの祖父)を見て、ピピウはビックリし、父が咳き込み始めると、私や母の後ろに隠れました。


見ていて不安になったのだと思います。



しかし、父が咳き込むと母や私が父の背中をさする姿を見たからでしょうか、数日後には父が咳き込むと、ピピウも父の側に行き、父の背中をさするようになりました。


父は「ありがとう。ありがとう。」と言っていました。







私とピピウが帰国したとき、父はもう固形物が食べられなくなっていました。

父の食事は高カロリー栄養ドリンクでした。


病院から処方されていた(?)そのドリンクはバニラ味とストロベリー味の2種類。

青い缶とピンクの缶でした。


朝昼晩とそれを飲んでいたのですが、父がそれを飲む時間になると、


「じぃじ、青とピンク、どっちがいい?」


と父に聞きに行くようになりました。


ピピウは缶を開けることができませんでしたが、開ける前にちゃんと缶をふってシェイクしてあげていました。






あと、父は自分で歩いてトイレへ行っていましたが、時々フラフラして危ないので、母や私が肩を貸していました。


それがピピウにはトイレへ行くときの列車に見えたのでしょう。

(イタリアの幼稚園、年少の時はみんなで列車になってトイレへ行っていたようです。)



「汽車だね!ぼくが連れてってあげる!」


とピピウが車掌(先頭)になり、その後に私か母が。

その後に父が続きました。


毎回、父が歩いて移動するときは3両編成の汽車ができました。



そういったピピウと父の姿を見て、何度か涙が出そうになりました。







感動したのは我が息子にだけではありません。


兄の娘たちにもそうです。


兄には3人の娘がいます。


長女22歳 看護師

次女19歳 来年度から保育士

三女17歳 高校生


みんな大きくなりました。



日本滞在中は時間があれば実家に来てくれて、ピピウの面倒を見てくれました。


本当に…


どれだけ助かったか


どんなに太字で書いても、感謝を表しきれないほどです。


そして、そんな成長した姪たちは、彼女たちの祖父にもとても親切でした。


ピピウとは違って、ちゃんと介護を手伝うことができ、優しく父に接してくれていました。



何だったかよく見ていなかったのですが、父が次女に何かを手伝ってもらっていて、その後、父は次女に…


「ありがとう。ごめんよ。ほんま、情けない。」


と悔しそうに言いました。



それを聞いた次女は


「いいんやで、じぃちゃん。

じぃちゃんは今までずっと頑張ってきたんやから。

今は甘えたらいいんやで。」


と言いました。



次女のその言葉を聞いて、"うんうん。本当にそう。"と思ったと同時に、そういったことを言える姪に感動しました。


次女だけでなく、3人の姪は本当にちゃんと優しく育ったなと思います。


私の兄が人として尊敬できるかどうかは別として、3人をここまで立派に育てたことは兄と義姉を本当に尊敬します。


私も姪たちのようにピピウに育って欲しいですからね。








写真はピピウ車掌、2両目母、3両目父の列車写真。



私とピピウが日本に帰国する前にビデオコールで父が「日本に来たら、好きなものを買ってやる。」とピピウに言っていて、ピピウは「トミカが買って欲しい!」と言っていました。


約束通り、家から車で10分ぐらいのお店へ父も車椅子に乗って行き、約束通り、ピピウの欲しいトミカをいっぱい買ってくれました。


その後、家に帰り、車から家に入るまでの列車の写真です。



まさかこの約2週間後に他界してしまうとは…

この時はまだ予想できませんでした。



じぃじとの最期のお買い物。


約束通り、トミカを買ってもらえてよかったね。


ずっとずっと大切にしようね。











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