10月半ばくらいの出来事なんですが…
ちょっと用事があって、フィレンツェ市内の歴史地区からは離れたある地区へ行きました。
で。
そこには以前から気になる教会があるのです。
中世の歴史を大学で専攻していた私の生徒さんが説明してくれたことのある教会で、本当に小さい教会なのですが、歴史は1187年までさかのぼれるという、かなり歴史ある教会なのです。
教会の名前はChiesa di San Donato in Polverosa。
「機会があれば、一度入ってみるといいですよ。」
とその生徒さんに言われ、入ってみようと思っていたのですが、そこを通るときは教会が開いていなかったり、教会が開いていたけど私に時間がなかったり…
中に入るチャンスがなかったのです。
が、この日、ついに中に入れました!
中には誰もいませんでした。
私だけ。
壁には歴史を感じさせる壁画がありました。
ところどころ剥げてはいるものの、まだ鮮やかな色を残す壁画もあれば…
もう、線だけでほとんど何が描かれているのかわからないような壁画も…
中央祭壇の横に飾られていた受胎告知は、とても美しかったです。
この教会を見るためだけに、観光地から離れたこの教会へ行く…というのは少し大げさだと思いますが、こうした日常の中に800年以上もの歴史を持つ教会があるのはさすがイタリアだなと思ったのでした。
もちろん、現在も教会として、この地区の人たちに愛され、人々が集う場所となっています。
こうして何百年もの間変わらないものがあるのを見ると、少し心が落ち着くのは、私が年を取ったから…なのかなぁ?
インスタしてます。
記事の下のブログ紹介のところにあるインスタマークを押していただくと、私のインスタが見られますので、興味ある方はぜひ!
今日もKUROと町の写真を応援クリックお願いします
↓ ↓ ↓ ↓