全く持って謎なこと | 憧れの(?)Italia Firenze生活

憧れの(?)Italia Firenze生活

イタリアはフィレンツェに住みつき早十数年。
日本語を教えながら、イタリア人の夫と息子と暮らしています。
私の平凡なイタリア生活の実態を御紹介♪




ちょっとデリケートな話題に触れるかもしれませんが…。






大学生の頃、タイを旅行したことがあります。


とても美しい国、


歴史や文化の豊かな国、


楽しい旅行…


といったプラスの印象が大きかった反面、


車が止まると、小さな子供が「花を買ってくれ」と近づいてきたことに大きなショックを受けました。



当時の私にとっては、学校に行けずに働いている子供がいるなど、


テレビのドキュメンタリーや映画の中のできごとだったからです。



そして、その子供たちの存在を当たり前のものとしている大人にも国にもショックを受けました。



日本では、まず目にすることはない光景でしたから。






これもまた、大学生の頃、


初めてイタリアに1ヶ月間遊学で来たとき。



一番最初の滞在先はローマでした。


夢にまで見たイタリアに、ローマに来られて、それはそれはうれしくて、


時差ぼけがあっても、すぐにローマの街に出たいと、


スーツケースもろくに開けずに、友達とコーヒーを飲みにBarに行ったのを覚えています。




ローマのBarで外のテーブルに座って、優雅にコーヒー。


満足感に浸っている時、小さな男の子たちが私たちのところへやってきました。


言葉は分かりませんでしたが、どうやら「お金をちょうだい」と言っているもよう…。


私と友達が困っていると、Barのウエイターさんがやってきて、子供たちを追い払いました。



「イタリアでも、物乞いをする子供たちがいるの!?」


と、それはそれはショックだったのですが…。





今思えば、あの子達はZingariだったのでしょうね。


Zingariとは日本では俗に“ジプシー”や“ロム”と呼ばれる人たちです。


人種的にもイタリア人とは違い、法律的にもイタリア国籍は持っていないと思われます。




そのローマ滞在中にZingariの女の子たちの集団に一度囲まれ、


「バッグを取られる!」


と思ったので、走ってその場から逃げたのを覚えています。



彼らは集団でいることが多いです。

女性は長い髪に、派手な色の衣装、ロングスカートをはいていることがほどんどです。








イタリアに住んで10年以上たちますが、


どうも彼らの存在がいまいち理解できません。




話を聞いていると、


イタリアにいるZingariと呼ばれる人たちのほとんどは東ヨーロッパから来るらしい


彼らは移住民族で、滞在許可証等を持ってイタリアに滞在しているのか不明


彼らはイタリアでも彼らの集団(社会?)を作って生活し、


独特の生活習慣、文化、服装がある。


物乞い、盗難などをよくしている。


不法滞在、おまけに滞在国で犯罪歴があったとしても、


強制送還どころか、


イタリアで彼らの子供たちが生まれれば子供たちはイタリアの学校に行く権利があり、


市町村から家が与えられたり、


医療も受けられる。






なんだそりゃ????



彼らにだけは治外法権が認められるのか???







ちなみに、上記したものは、私がよく周りのイタリア人から聞く話であって、

詳しいことは、タイトルにもあるように“未だよく理解できてないこと”です。


子供たちが平等に学校に行けること、

彼らも医療を受けることができるのはいいことだとは思います。

そうしているイタリアのシステムがある意味すごい。

でも、税金等払っていないとしたら?…そこのところはどうなっているか?

という疑問は残ります。







まだ、私が学生滞在許可証を持っていたとき、


“私たち(日本人)はイタリアの学校に何十万というお金を払って、


イタリアでの生活を保障するだけの金額の預金通帳をイタリア領事館に提示して、


高い保険に入って…


イタリアに着いたら着いたで、移民局に何時間も並んで…


いろいろ時間も、手間も、お金もかけて滞在許可証をゲットするのに。


彼らは野放しってどういうこと???”


と、腹が立ったことがありまして、


ダンナに


どういう人たちなの?なんで彼らは大目に見られるの?一体、どういうシステムなの?


と、問い詰めたことがありましたが…



いろいろ複雑なことを説明され、挙句の果てには


「なんなんだろうな…」


で、終わったという…。




全く持って、謎な存在なのです。







私が思うに、イタリアではずっと知られている存在だけれど、


法的にどういう立場なのかイタリア人も知らない。


ZingariはZingari…となっているような…。


これはイタリアだけでなく、西ヨーロッパでは同じような認識なのではないでしょうか?





人種、宗教、社会的地位等で人を判断するなど、


道徳に反するし、あってはならないことです。




でも、泥棒はよくないでしょう?


違法行為はよくないでしょう?


誰かに迷惑をかけるのはよくないでしょう?



人種関係なく、どれもダメでしょう???




本当に謎!







長い、長い歴史を持つヨーロッパ。


陸続きで、いろいろな国、人種、宗教が絡み合っています。


なので、法律とかだけではカバーしきれないことがきっとたくさんあるのだと思います。




アジアの島国出身の私には感覚的にも、論理的にも、理解しがたいことなんだと思います。





※無知なブロガー(私)が書いている記事故、

  偏見、間違い、差別的な表現等があった場合はどうかご指摘ください。



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