イタリアで生活していると…用心深くなる | 憧れの(?)Italia Firenze生活

憧れの(?)Italia Firenze生活

イタリアはフィレンツェに住みつき早十数年。
日本語を教えながら、イタリア人の夫と息子と暮らしています。
私の平凡なイタリア生活の実態を御紹介♪

イタリア生活も10年目。




だんだんイタリアのシステムが分かってきたところです。

まだまだ分からないこと、理解できないこともてんこ盛りですが…。






まず、口約束は約束ではない。



イタリアで、何か約束事(契約)をするときにはちゃんと書面を用意し、

そこにサインをしてもらうのが基本です。



書面に、その人の身分証明書ナンバー、住所、生年月日等、

確実に本人だと証明できる内容記載+サインをしてもらう。

そこに身分証明書のコピーがあればなお良し。

(結局、住所も実はそこに住民票を置いていなかったとか、

ケイタイ番号も実はそのケイタイはその人ではない名義になっていたとかいう可能性があるので、

ちゃんと身分証明書のコピーをもらって確認、

または身分証明書のナンバーを書いてもらうほうがより確実です。)



もしくはメールです。

日本ではどうか分かりませんが、

メールアドレスは個人(または企業)固有のものなので、

そのメールアドレスからメールが送信されている場合は、

その人(またはその企業)からの書面だとここイタリアでは認められるそうです。

なので、「とりあえずその内容をメールで送ってくれ。」「今言ったことをメールで送ってくれ。」というのも役に立ちますね。




ま、日本でもそうだと思いますが、

仕事のことになるとこの「書面」ということに大変うるさいイタリア人。


また、ある程度のお金が絡んでくることを他人とするとなると、

前もって責任、保証等を書面にて明確にしておくことをイタリア人は要求してきます。



そうでないと、知り合いだから、友達だから、親戚だからと言っても、

「そんな話はしていない。」ということになれば裁判沙汰にもなるわけで、

そんなことになる前に、しっかり話し合って、お互い承諾して、書面にしておこうと言うわけです。


相手を信用できないから書いてもらうという場合ももちろんありますが、

信用できる相手でも、後でお互いもめないように、関係が壊れてしまわないように

書いてもらうということも多々あります。






逆に、正当な条件を書いた書面を用意しているにも関わらず、

それにサインはできないと相手が言うのであれば、

その契約なり、仕事なりに関しては手をつけないほうが無難ともいえるでしょう。

相手はどこか賛成できないことがあって、サインができないのですから。


またサインを要求された場合も書面の内容をよく確認することが大切です。

納得できないのであればサインをしてはいけません。





と、まぁ、こんなことを偉そうに書いていますが、実際はなかなか難しいことなのですよ。



イタリア語で書かれた契約書なんて、もう読む気が失せる。

でも、ちゃんと理解していないといけないので、

私はサインする前にいつもダンナに内容を確認してもらっています。

分からない単語もけっこうありますしねぇ…。





日本ではどうなのでしょうか?



「一筆書いてください。」「書面にサインをしてください。」というのはやっぱり失礼にあたるのでしょうか?


ま、相手との人間関係と、書面の内容にもよるでしょうが…。


その辺、イタリア方式が身についてきて、日本でどうなのか分からなくなってきているので

ちょっと心配です。







「自分の身を守るのは自分。」という意識の強いイタリア。


サインした書面、領収書、確認事項が書かれたメール等は観光客の方でも

ある程度の期間、大切に保管しておいたほうが無難です。






だからと言って、イタリア人が口約束をしないわけではありません。


イタリアは相手との信頼関係によって成り立っている社会でもありますから(コネコネ社会ですからね)、

書面、契約書なしで口約束と言う場合も多々ありますが、

その時は「たとえ相手が“知らない”といってもしょうがない。」と覚悟の上か、

特に大きな問題は無いだろうと考えられるときですね。










こんなことを言うのは、日本では大げさなんでしょうか?


それとも、日本でも普通のこと?





相手との信頼関係が紙切れ1枚、または数枚次第っていうのは寂しい気もしますが…。


ここイタリアでは大切なことです。









口約束にはご注意を。


サインをするときにはご注意を。







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