今日の日本語個人レッスンで。
若い男子生徒さんなのですが、
授業中に「食事」の話になりました。
これまでに何度もこのブログで書いていますが、
イタリア人はとにかく食べ合わせとか、
食に関してうるさい。
好きに食べればいいんじゃないの?と思ってしまうほどうるさい。
この生徒さんも、
生 「アメリカ人や日本人がピザを食べながらカップチーノを飲む神経が信じられない。」
と。
これ、この生徒さんだけでなく、ほとんどのイタリア人が言います。
ピザとカップチーノがダメというよりは、
塩辛いものとカップチーノという組み合わせが最低なようです。
私 「私もイタリアに来たばかりのころは
塩辛いものとカップチーノを一緒に食べることもありましたね。」
と言うと、
生 「Noooooooo!
シェコ先生、
お願いですから、
それはやめてください!」
と懇願されました。
私 「ま、イタリア人がそう言うのを知っていますから、今はしませんけどね。
でも、どうしてそこまで塩辛いものとカップチーノの組み合わせを嫌うんですか?
他の人がそうやって食べても、自分がしなければいいだけじゃないですか。」
と言いますと、
生 「他の国ではそれでもいいかも知れませんが、
その国ではその国のルールを尊重しろってどの国の人も言うでしょう?
だったら、食べ合わせ、食べ方だってイタリアのルールを尊重してもらわないとね。
それに、よく考えてみてくださいよ。
たとえば、ピザとカップチーノを一緒に口に入れたら…
美味しくないでしょ? あぁ、想像しただけでも気持ち悪い。
どんなに美味しいピザでも、どんなに美味しいカップチーノでも、
台無しになってしまうじゃないですか?
ピザなら飲み物はワイン、ビール、コカコーラ、
イタリア料理の食事の時にはワインか水。
食事中にジュースとか、牛乳、コーヒーなんて、
その料理を台無しにしてしまってますよ!
日本人だって、外国人が、寿司を食べてるときにコーヒー飲んでたらイヤでしょう?
寿司にコーヒーは合わないでしょう?
特に、日本人みたいに、ちゃんとした食文化を持った国の人が
そういった組み合わせで食べるのはショックです。
本当の味、本当の美味しさを知ってるはずなのに。」
まぁ、確かにね。
そう言われれば納得できますね。
寿司と牛乳とか、寿司とコーヒーとか、日本人としてはイヤですね~。おえっ
あと、食事中にお茶を飲む習慣のないイタリア。
お茶はお菓子などと合わせて飲むため、砂糖をお茶に入れる人が多いのですが、
緑茶にまで砂糖入れる人がいるんですよね。
確かにそれは「やめてくれ!」って思っちゃいますね。おえっ
そんな感じなんでしょうか?
イタリアに来たばかりの頃、
カップチーノと塩辛いものという組み合わせで食べてると
一緒に住んでいたイタリア人カップルに
カ 「Noooooooooooooo!
シェコ、それはダメよ!お願いだからやめて!」
と言われました。
カップチーノと塩辛いものという組み合わせの何が悪いの?とダンナ(当時は彼氏)に聞くと
ダ 「・・・。それはダメだよ。
気持ち悪いよ。無理、無理、無理。」
と言われました。
イタリアに初めて旅行で来たとき、
2週間だけ語学学校に通っていて、
そのときにステイしていたお家のお母さんは
母 「デートで夕食の最後に
カップチーノを飲むような男は
やめておきなさい。」
と言っていました。←今考えても「そこまで!?」って思うけどね。笑
ま、それだけ、食事または塩辛いもの+カップチーノという組み合わせを
イタリア人は嫌うということですね。
なので、イタリアにいらっしゃる日本人のみなさーん!
カップチーノは朝食のとき、甘いパンと合わせて飲む。
または、午前中、午後、甘いお菓子を食べる時に飲む。
または、午前中、午後、カップチーノだけ飲む。
これ、本当のイタリア流です!
塩辛いもの+カップチーノは…X ダメです。
夜にカップチーノは…X ダメです。
上にも書きましたが、
ピザを食べるとき普通注文する飲み物はワインかビールかコカコーラか、水。
イタリア料理一般を食べるときはワインか水。
食後は食後酒を飲みたい人は飲んで、コーヒーが欲しい人はエスプレッソを!
同じコーヒーでもカップチーノはNGでエスプレッソはOKです。
(おそらく、牛乳がダメってことよね?)
これで、イタリア人に「おえっ」って思われなくてもすむはずです。
やっぱり好きなように食べればいいのにと思うものの、
料理の美味しさを最大限に味わうには、料理に合った飲み物が欠かせないもの事実ですね。
イタリアを代表する飲み物と言っても過言でないカップチーノ。
でも、何と一緒にカップチーノを飲むか…注意が必要なようです。