お礼を言いたい。 | 憧れの(?)Italia Firenze生活

憧れの(?)Italia Firenze生活

イタリアはフィレンツェに住みつき早十数年。
日本語を教えながら、イタリア人の夫と息子と暮らしています。
私の平凡なイタリア生活の実態を御紹介♪

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私はある 派!


今はほとんど手紙を書くということはありませんね。


メールの方が便利ですから。





でも、少し前に手紙を書きました。


そのときのことを今日は少し。


今日のブログは長いうえに、おもしろいことも書いてません。

だらだらと自己満足に書いているだけなので、

興味のある方だけどうぞ。






今年の初夏。


けっこう暇な時間があったので、

ブログも書きながら、授業の準備もしながら、

ちょっといろいろ考えていました。






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私がイタリア留学に来たのは2004年4月。


2005年に9ヶ月ほど日本に帰国していたので、

実際のイタリア在住期間は現在9年ほどなのですが、

イタリアに生活の基盤が移ってからはもうすぐ10年経つのだな~とふと思いました。



2004年の私は、10年後、まさかイタリア人と結婚してフィレンツェに住み、

イタリア人に日本語を教えているなんて思ってもみませんでした。


でも、今、こうしてフィレンツェに住んでいること、

日本語を教えていることは、

私の大学生時代が大きく影響しています。

大学生の頃知り合った3人の教授が大きく影響しています。



私に「イタリアに行ってこい!」と言ってくれた教授

この教授については以前にもブログで書いたことがあります。

私に初めてイタリア語を教えてくれた素敵な女教授でした。

この教授がいたからこそ、大学生時代にイタリア短期留学&旅行をして、

長期留学をする決意が生まれたのです。


日本語教授法の教授

これまた女教授で、かなり厳しい教授でしたが、

この教授の授業は毎回本当に興味のあるものでした。

教材について研究したり、班に分かれて模擬授業をしたり...。

授業中に教授がおっしゃった言葉、

「日本語を習おうという外国人学習者の多くは、国に帰れば地位のある人、大卒の人が多い。

日本語を上手くしゃべれないことで幼稚に感じることもあるだろうけど、

学習者は立派な大人だということを忘れるな。」

今でも忘れていません。


私に卒業までイタリア語文法を教えてくれた教授。

男性の教授なのですが、大変親切な教授で、

ある日、大学の掲示板に、

放課後、イタリア語講座を開講

興味のある学生は学部学科関係なく参加可能

といったような張り紙を見つけまして、

イタリア留学をしようと思っていたこともあり、もっと真剣に勉強をと考えていた私は参加しました。

もちろん、講座は無料。

当初、10人弱の生徒が集まっていたんですけどね…

あれよ、あれよと言う間に生徒は私1人汗

もちろん、講座も閉講かと思いきや…

私がイタリア留学を目指していることを知っていたこの教授は、

私一人になっても、私が大学を卒業するまで=イタリア留学に発つまで、

毎週授業をしてくだったんです。

今思えば、なんて寛大な教授だったんだろうと思います。

この教授、イタリア語を学んでいる人ならば必ず使ったことがある、

もしくは使っている、イタリア語の分厚い辞書の編者のお一人。

よく考えてみらた、普通、個人授業してくださいとお願いしたって、

そうそうしてもらえる方ではなかったかも?


そう考えると、私立大学4年間の学費、高かった価値があるかも?お父さん、お母さん。



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と、そんなことなどを思い出し、

これは是非、教授たちにお礼を言いたい!

と思い立ったのでした。


でも、卒業以来、連絡をとっていなかったので、連絡先が分からない。


とりあえず、私の母校にメールで問い合わせてみました。

こういった訳で、3人の教授と連絡を取りたく、可能ならば連絡先を知りたいと。


でもね、大学から返信くるかな~?と不安だったんですよ。

だって、問い合わせ内容が個人情報ですからね汗

イタリアも日本も個人情報にはかなり厳しい!



と、送信した後心配していたら、大学の総務課からすぐ返信が来ました!

感動しましたよー!これこそ日本!これこそ私立!


しかも、かなり丁寧かつ、ご親切な総務課の方で、

それぞれの教授にメール、電話で連絡を取ってくださったようです。

個人情報を私に伝えてもいいかどうか。

なに?このサービス日本では当たり前なの?


日本語教授法の教授は、私のことを覚えてくださっており、

総務課の方から連絡、私の問い合わせメールの転送を受け、

教授のほうから私にメールをくださいました。

「大学で日本語教師資格課程を担当するものとしては、こういうお知らせが一番うれしく

やりがいを感じさせてくれるものです。こちらこそお礼を言わせてください。」と。

卒業まで私にイタリア語を教えてくださった教授は、
もう数年前に定年退職されたとのこと。
総務課の方が教授のご自宅にまで連絡してくださいました。
こちらの教授も、私のことを覚えていてくださっており、
住所と電話番号を教えてくださいました。

私に「イタリアに行ってこい!」と言ってくださった教授は、
私が学生だったころから、私の母校専任の教授ではなく、他校と兼任されていて、
現在は私の母校で授業はしておられず、
総務課の方が連絡を取ろうとしてくれたものの、
繋がらなかったということでした。
残念!





それでも、3人中2人の恩師にお礼を言うチャンスを与えてくださった
母校の総務課の方に感謝です。

すぐ、日本語教授法の教授には返信しました。
10年前のお礼と、近況報告、私のイタリアでの日本語授業のことなど。




そして、卒業まで私にイタリア語を教えてくださった教授には
手紙を書きました。
(メールアドレスがなかったから。)


久しぶりに手紙を、もちろん手書きで書いたのですが…

難しいですね。

こちらの教授にも、10年前のお礼と、近況報告、
イタリア留学で教授から教えていただいたことがどれだけ役に立ったか…
いろいろ書かせていただきました。




それから約1ヶ月後。

その教授から、お返事が届きました

久しぶりの縦書きの手紙。

手紙には私の出身地のことや、当時の私のイタリアでの目標などが
教授の言葉で書かれていました。
私が学生時代、教授にお話ししたことを教授は本当によく覚えていてくださったのです。
とても感動しました。
また私の異国での生活の苦労を思い書かれていたあたたかい言葉の数々にも感動しました。




毎日、多くの学生たちに授業をされている、されてきた教授たちが、
一学生の私のことをまだ覚えてくださっていたことに感謝です。


10年という長い月日が経ってしまいましたが、
「ありがとうございました。」と、恩師に言えて(書けて)よかったです。



今回の教授たちとのやりとりで、
やっぱり「ありがとうございました。」と相手に感謝の気持ちを伝えるのに、
“遅い”ということはないのだなと感じました。

もちろん、その時、その場で「ありがとうございました。」と言うに越したことはありません。

でも、人生の中には、
振り返ってみると「ありがとうございました。」としっかりお礼を言うべきだった
または、もう一度お礼を言いたい!
と思うこともあるものです。

そう思ったときは、やっぱり言うべき、伝えるべきだと思いました。


教授たちとまたメール、手紙で繋がることができ、
本当にあたたかな気持ちになりました。





みなさんにも、「ありがとうございました。」と言っておくべき人はいますか?






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