またまた国際結婚ネタです。
というか…
国際結婚って一言で言いますが、
国籍が違う人と結婚すれば国際結婚になるわけで、
世界中に国際結婚の例は国の数だけあるかと思われますが、
私が書く「国際結婚」は「私の国際結婚」であって、
日本人(私)+イタリア人(ダンナ)
イタリアで生活
と、かなり条件が限られています。
なので、「ふーん。そんな場合もあるのね。」程度に読んでいただければ助かります。
あくまでも私の個人的な意見ですから。
さて、前回の国際結婚ネタでは「国際結婚はかっこいい?」をテーマに書きましたが、
私の結論としては、別にかっこいいわけではないです。
結婚は結婚です。
むしろ、国際結婚のほうがいろいろ問題があるわけで…。
で。
その問題って具体的になんなのか?
と、ふと自分で思った。笑
ま、第一に浮かぶのが結婚するための法的手続きね。
2つの国をはさんで書類のやり取り等をするので、時間がかかる上に、めんどくさい!
婚姻届に印鑑押せば終わりなわけじゃないんです。
これは有名な話ですよね。でも、順を追って手続きをすればなんとか解決すること。
もっと大きな問題だと思うのが…
もう一度言いますが、これ、私たち夫婦の場合ですからね。
他の国際結婚夫婦の方たちはどうなんでしょう?
「納得!」もしくは「いやいや、ちがう!」という意見のコメントいただければ助かります。
国際結婚の問題点その1
結婚を誓ったのに…
夫婦なのに…
分かり合えない!
と、いうのがね、
ダンナと付き合い始めたころ。
私のイタリア語力なんて、今の4歳の姪よりはるかに劣ってましたから、
いつも聞き手に回ってたし、自分から自分の意見を発言するというようなことがなかなかできませんでした。
これは語学学校でも同じ。言葉の壁以外にも、おそらく日本人の性格も大きく影響していると思います。
このころは、ダンナも「シェコは外国人だから、僕が助けてあげないと!」という気持ちが今よりも強かっただろうし、
私も「やっぱり頼りになるわ。」とダンナに反抗することなんてあまり考えたことなかったと思います。
愛は盲目だったのか…それとも言葉の壁が盲目にさせていたのか…???
そして、同棲を始めたころ。
なんとか自分の意見もイタリア語で言えるようになってきました。
ダンナの言ってることも以前より明確に分かるわけです。
すると、どうなるか?
反抗するんです。
私の場合。
子どもと同じです。
幼児にとって両親は絶対的な存在で、口答えするなど考えてもみない。
それが、成長して、知恵がついて、両親も人間で完璧な存在ではないと分かった時、自分の言葉で反抗し始めますよね?
それに似てるような気がします。
異国で、日本で生活するように振舞えないにもかかわらず、
一人で何かするにもまだまだ問題が山積みなのにもかかわらず、
言葉が何とかなると、大人としての一応のプライドと、「日本はこうじゃない!」というジレンマから、ダンナに反抗したこともありました。
今でも、違うことで反抗するけどね。
すると、どうなるか?
もちろん喧嘩になるわけですが、
この喧嘩が事と場合によっては、
終わりが無いのです
なぜなら、
お互い、どうしても分かり合えないから。
女性のみなさん、彼氏、夫と喧嘩になった時、どういった態度をどりますか?
無視する
って人も多いのは?
私も「何を言っても無駄だ。」と思ったときには黙り込んでました。
無視してました。
どうして私が怒っているのかなんて、ダンナが考えて、気づいて、反省するべき。
という考え方があるからですね。
でもね、この手段…
外国人には通じませんから。
国際結婚では通用しませんよ~。
当初は、
「どんだけ鈍いの?」
「本当に分かってないんだろうか?それとも、分かってないフリをしてるんだろうか?」
と、本気で悩んだものですが…。
これはイタリア人だけでなく、欧米人の性格だと思うのですが…
気持ちは、言葉に出して、体で表現しないと相手に伝わらない。
思ってるだけではダメなんです。
思ってるだけでは、何も考えていない、何もしていないのと同じなんです
これ、日本人にとってはかなり不利だと思います。
「黙ってるんじゃ何も分からない!」
「どうして私が怒ってるか、どうして分からないの!」
と、これまた違う点で喧嘩になるわけです。
正に悪循環。
で。
黙ってたら負けだということを学び、喧嘩になったときにはがんばって
怒ってる理由、
何が気に入らなかったのか
ということを説明するようになったんですが…。
そもそも、母国語でない言語で自分の感情をうまく表現するのも未だに難しいわけで…。
すでにハンデがあるわけ。
そのうえ…
どうして私が怒ってるのか、何が気に入らなかったのか、
ちゃんと言葉で説明しても、
ダンナはどうしてそんなことで私が怒るのか、何が気に入らないのか、
理解できないこともあるんです。
もちろん、逆もありますよ。
私がしたことでダンナが怒り出し、
ダンナは私にどうして怒っているのか、何が気に入らなかったのか、
ちゃんと言葉で説明するんですが、
どうしてそんなことで怒らないといけないのか私が理解できない。
もうこれ、言葉の問題じゃないです。
生まれた環境・文化の違いで、そこから発生する問題なんだと思います。
今更、自分たちのアイデンティティの基盤となっている母国の文化と習慣と考え方を変えることはお互いできません。
だから、これは国際結婚の問題点なんだと思うんです。
こういったタイプの喧嘩になると、終わりはありません。
だって、お互いにどうしても分かり合えないのだから。
結婚当初は「なんで?」「どうして?」と辛い思いをしたものです。
この国で、唯一の私の味方であるダンナが理解してくれない!ダンナを理解できない!
と思ったら、そりゃ、悲しかったこと…。
未だにそういった喧嘩はあります。
その度に腹が立ってどうしようもないのですが、
「これは結末のないタイプの喧嘩だ。」ということを悟ったので、
喧嘩して、言いたいこと言って、
「日本ではこうなの!」「私はそう思うの!」ということを必死にアピールして、
時間が経てば何も無かったかのように、普通に接するようにしています。
ま、お互い納得できてないから、やっぱりムシャクシャしますけどね。
でも、どうしようもない。
夫婦喧嘩はかりのエネルギーが必要ですよね?
面倒だから夫婦喧嘩はしたくない?
私だって夫婦喧嘩、したくてしてるわけじゃありませんよ。
でも、夫婦対等の立場でいたいなら、時には喧嘩も必要だと思うのです。
外国語で、終わりの無い、結末の見えない喧嘩をする。
想像以上のストレスとエネルギーの消費を伴いますが、
これも国際結婚の通る道!?
このシリーズ、もしかしたらまだ続く…かも?