残念ながら思い出すのは「はるかな尾瀬」ではありません
とあるダンナの台詞です。
それはおよそ3年前。
私たちの結婚式の数ヶ月前のこと。
結婚披露宴中に流す音楽を選んでいた私たち。
ある日…
ダ 「シェコ!コレにしよう!」
と言って、ダンナが買ったCDがコレ↓
もうジャケットからして怪しい
いやな予感…。
早速、聴いてみると…
やっぱり
お経みたいなのが入ってる
結婚披露宴にお経はダメでしょ?
なので、即却下。
数年前…ま、今でもけっこうそうですが、
仏教(宗教)というより、アジア的メンタリティーがイタリアで注目?人気?のようで、
みんなヨガとか好きだし、仏教や禅に興味ある人が結構います。
だから、お経のような音楽を聴いて、ダンナは「落ち着く~」とか、テンポの速い曲になると「踊る?」とか、言うのですが…
ま、ある意味落ち着きますけど、結婚披露宴に日本人としてはお経は流せません。
しかも踊れません。
それから時は過ぎ…
結婚後、ダンナと初めて夏のお盆の時期に日本に帰国した時のこと。
敬虔な信者というわけではありませんが、私の実家には仏壇があるので、お盆になるとお寺のおしょうさんがお経を読みに来ます。
そして、仏壇の前に家族みんなが座り、お経を読むのですが…。
この年は、ダンナもそれを初体験。
私がキリスト教の行事に参加してもチンプンカンプンなように、ダンナもチンプンカンプンだったようですが、静かに座って聞いていました。
おしょうさんが帰られた後、ダンナに、
私 「退屈だったでしょ?ごめんね、つき合わせて。」
と言うと…
ダ 「退屈なんてとんでもない!…でもさ…ごめん…不謹慎なのは十分承知なんだけど、1つコメントしてもいい?」
私 「何?」
ダ 「おしょうさんの歌(←お経のこと)でマジで踊れる!
あの楽器(←木魚のこと)が更にテンションあげてくれるし!
イタリア人にはあれはクラブで流す音楽だよ!最高」
私 「…そう…退屈じゃなかったなら良かったね」
ダンナ曰く、おしょうさんが木魚をリズムカルに思いっきりたたきながら、
いい声でお経を読まれるのが、
大変楽しかったようです。
でも、私も私の家族ももちろん真面目に手を合わせているので、もちろん笑えないし、
笑えば不謹慎なことくらいは分かっていたようです。
ほっ
夏が近づくと、
夏が来ると、
日本の夏、お盆を思い出し、
そうすると、お経で踊れるというダンナの台詞を思い出します。
お経で踊りだすイタリア人ダンナは…イヤだなぁ
※注: ダンナは「踊れる!」と言ってるだけで、お経を聴くと踊りだすわけではありません。