世界のど真ん中にいたら、安心でも不安でもなく、空なんだなあ

昔勤めていた法律事務所では、
某大企業の保険業務の顧問を請け負っていて、
当時の某三セクの家賃回収業務を
事務局が淡々と仕事してたのね。

ほんま、いろんな人がいてね、

・家賃踏み倒しながら、そのまま居続ける人
・夜逃げを繰り返して、律儀に住民票申請する人
・逃げ続けてるけど、居場所がバレないように住民票動かさない人
・自分がヤクザなのか、またはヤクザ雇ったのか、脅迫電話してくる人
・身に覚えがないと言って、わざわざ事務所訪ねて来る人
・ちゃんと払いますといって、事務所に電話してくる人
・オレオレ詐欺じゃないかと、事務局に問い合わせしてくる人
・電話口で、人生お涙頂戴話を延々とする人

わたし、基本的に電話って、嫌いで。

表情見えないし、
相手の風貌見えないから、
外見からどんな人か情報とれないし、
敬語苦手やし、
丁寧に喋ろうとすると、そこに頭つかってもて、
機転の利く会話の返答ができない。
↑
弁護士になるの諦めて正解www

けど、この事務局での電話応対のおかげで、
声色から精神状態を伺ったり、
脅迫電話に冷静に対処したり、
弁護士が欲しいネタを引き出したり、
書類に書いてあることを、小学生にもわかるくらい簡略に説明したり。

そんなことが2年いる間にできるようになった。
※それまでは脅迫電話で泣いてたんだよ。

わたしにとって、姿が見えないってのは、
すごく不安。
メールだけ、とか
電話だけ、とか
めっちゃくちゃ苦手。

だから、オンラインでも、リアルでも、
お姿が見たいし、
その人の人となりを知って、
初めて人間としてのお付き合いをしたいって
そう思うんだ。

それは、わたしが臆病だからだし、
なによりも、わたしの価値観が、
安心できる安全で平穏を望んでるからだし、
不安定要素をできる限り
排除したいからってのもある。

けど、裏を返せば、
知られたくない人もいるし、
知られないことで安心する人もいるってこと
でもある。

その両側面の調和があってこその世界だから、
どこにその調和を見出すのかってのに、
今、着目してみている。

そしたらさ、意外と盲点だったのだけど。
解決できる境界ってのは、
ただ、それを観察している視線だけ、だった。

やはりここにも中庸。
世界のど真ん中にいたら、
安心でも不安でもなく、空なんだなあ。

世界の中心にいつもいよう。