フェルメールセンターの次は、すぐ近くの新教会十字架に入場しました。
パリのサントシャペルは圧巻でしたが、こちらのステンドグラスも美しいですね宝石ブルー

 

 
パイプオルガンです。
ちなみに「新」教会と言っても1381年の建造です。ヨーロッパらしい、歴史ある街並みの象徴ですね。フェルメールはここで洗礼を受けたそうです。

ここからは観光案内を参考に、彼のゆかりの場所を散策していきます。
小路」のモデルとなった建物はこの辺りに建っていたそうです。

建物の雰囲気は当時と変わらないよう配慮しているのでしょうね。

運河沿いに歩いていくと水鳥が沢山たたずんでいる一角が

 

丁度お昼時で住民と一緒にのんびりですクローバー


フェルメールの「デルフトの眺望」にも描かれている城門です。現存する唯一の城門で1400年前後の建築だそうです。

 


先程の新教会はこれ位の距離館なので、徒歩で十分まわれます走る人


こちらはフェルメールに後払いでパンを売ってくれたパン屋コッペパンの住宅です。彼の死後、借金の代価として絵画2点をフェルメールの妻が渡したそうで、今となっては信じられないような話です目

そしてやって来ました。「デルフトの眺望」を描いたとされる場所です。


丁寧に絵のコピーが置かれ、比較できるようになっていました。
分かりやすいのは中央に描かれている新教会十字架ですね。その右側に先程見た城門にそっくりな城門が描かれています。新教会の左側には、これから訪れる旧教会の尖塔が描かれています。


当時の建物はあまり現存していないものの、街全体の雰囲気は17世紀のまま残されていることが分かりますグッド! 日本ではなかなかこうはいきません 

ベンチで一休みし、デルフト最後の目的地、旧教会に向かいます。

 


こちらのステンドグラスも充実しています。
 

フェルメールの墓が残されていました。


ここには「地理学者/天文学者」のモデルとも言われているレーウィンフックの墓もあります。

ずっと歩き通しだったので、近くのデルフト駅でランチ休憩しコーヒー、再びトラムでハーグへと戻りました。

まだ明るい時間帯だったので、海岸沿いのリゾート地に向かおうとしていたのですが、突然トラムがストップし、強制下車させられました叫び

どうやら停電で、歩いてホテルに戻ることにあせる 東京の場合、鉄道がストップすれば移動難民で大混雑ですが、意外にもオランダの首都は落ち着いていました。


昨日訪れたマウリッツハイス美術館の周辺は何事もなかったかのように平和な世界でした晴れ
大満足のデルフト訪問を終え音譜、明日はアムステルダムに向かいます(つづく)
 

フェルメールは1632年にハーグ近郊の街、デルフトで生まれ、43年の生涯の間、離れませんでした。


ハーグ市内を走る路面電車(トラム)に乗り、揺られること30分弱でデルフトに到着しました。下車すると早速風車を見ることができます。


尖塔がキラリ、旧教会です。こちらは本日最後に訪問予定です。

 

街中を進みます。

レトロな建物が運河沿いに建ち並び、石畳の道がとても落ち着いた雰囲気です。若葉の芽生える前でしたが、朝の静かな空気が気持ちよいですクローバー

こちらは新教会です。広場にはほとんど人がおらず、太陽だけが燦々と広場を照らしていました晴れ

広場からすぐ近くのフェルメールセンターに入場します。

 

かつての画家ギルドがあったこの場所で彼の作品のおさらいをすることに。
まずは地下一階でフェルメール全作品の解説を見ていきます。

今回の旅では最終的にフランスで2作品、オランダで6作品、ドイツで1作品を見ることが出来ましたグッド!

 

こんな感じで実物大の作品とその解説が年代順に展示されています。中央の作品はデルフトの建物をモデルにした「小路」です。


地理学者」などで描かれている地球儀の実物が展示されていました。絵に描かれている学者はレーウェンフックがモデルと言われています。

 

数日前にルーブルで見た「レースを編む女」です。


フロアを上がるとフェルメールの用いた顔料などマニアックな解説が続きます。こちらは顔料の各種ですカラーパレット

右から2番目の青色が「フェルメールブルー」として有名なラピスラズリです宝石ブルー
左の箱の右側に原石が少し見えます。



原石のアップです。アフガニスタンからの輸入品でとても高価だったそうですお札

大勢の家族を抱え、借金返済に困って絵を売っていた話は有名ですが叫び、創作費用は気にしていなかったのでしょうね。


彼が使用していたとされるカメラ「オブスキュラ(obscura)」を実際に用いて外を見るとこんな感じになりますカメラ なんとなくフェルメールの絵の雰囲気が星


彼の作品「小路」にはモデルとなった現実の建物があると言われており、こちらのパネルはその謎解きです(結局、解けていないようですが、、) 

 


彼の絵には数々のモチーフ「emblem」が隠されていることでも知られ、それらをまとめたパネルが展示されていました。

 

ヴァージナルの前に座る女

 

士官と笑う女」 深遠な意味が絵のあちこちに隠されているようです目

フェルメールの世界を堪能し、外の通りに出ました。

通りにはお洒落なお店が並んでいます。観光客はちらほら程度で、静かな時間が流れていました音譜(つづく)
 

猛暑の日々晴れもようやく出口が見えつつありますが、ここでは時間を春に巻き戻し時計、オランダ編開始です。
欧州旅行の訪問先として、オランダはマイナーな国かも知れません。しかし、私にとってはフェルメールの故郷、デルフトのある重要な国です。

パリ北駅から国際特急のユーロスター新幹線前に乗れば、首都アムステルダムまでは3時間強で到着します。ただ、ホテル代高騰お札もあり、まずはデルフト近くのハーグに宿泊しました。

マウリッツハイス美術館近くのホテルにチェックインし、予約時間までの間、美術館前の公園を散歩します。

 

カモさん親子が日向ぼっこですクローバー


水辺には沢山の水鳥が

 

マウリッツハイス美術館は、四半世紀前に訪問しました。仕事の合間で駆け足でしたが、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」の美しさは際立っていました宝石ブルー

元々小さな美術館なので、人口密度はそこそこあります。多国籍な観光客はパリと同様ですね。

この美術館の目玉は誰もが知っている「真珠の耳飾りの少女」ですが、同じくオランダ出身のレンブラントの作品も充実しています。

レンブラントは自画像を多く残していることでも知られ、こちらは亡くなった年に描かれた自画像です。それまでのエネルギッシュな印象の作品とは異なり、穏やかな表情でした。

 

 

Two African Men


一般に有名な作品は、こちらの「テュルプ博士の解剖学講義」ですね。


フェルメールの作品は最後の展示室に2枚展示されていました音譜
真珠の耳飾りの少女」はターバンと真珠のイヤリングが印象的です目 実在のモデルを描いた作品ではなく、オランダの「モナリザ」とも呼ばれています。

 

 


デルフトの眺望」 デルフトは翌日に訪問しました。絵の中の世界は現在どうなっているのでしょうか!?



マウリッツハイス美術館はもう1作品、「ディアナとニンフたち」も保有していますが、貸し出し中とのことでした。うーん、残念あせる

その他にも多彩なコレクションを見ることができました。HPには、これらコレクションの解説が掲載されており、後から見返せるので良いですねグッド!

ルーベンス「ろうそくを持つ老女と少年


The Poultry Yard

 

Study of Two Brazilian Tortoises

 

印象派の時代の作品より数百年を遡るコレクションのため、全体的に落ち着いた色調ですカラーパレット 好みは分かれる所ですが、若い頃よりその良さを感じられるようになったようです(=歳とっただけ??)

夕方近くには日本人ツアー御一行様が登場し、皆さん満足そうでした星
 

 

 


外に出ると午後の陽射し晴れの中、ゆったりと時間が流れていましたかたつむり 喧噪のパリとは別世界ですねチューリップ黄

夕方になり、付近の飲食店街生ビールが賑やかになってくるのを眺めながら、スーパーで買いだしバナナをしてホテルに戻りました。
明日はデルフトの街巡りです(つづく)