特別養護老人ホームでの介護体験談
私は、学生時代、福祉を学ぶ大学へ通っていたため、介護実習というものが必修でありました。当時、自宅には寝たきりの祖母がいましたが、介護にかかわることすらしてなかったので、特別養護老人ホームでの介護実習が介護は初体験となりました。
机上の勉強では、理解できていても、当たり前ですがひとりのおじいさん、おばあさん相手ですから戸惑うばかりの初日でした。
ですが、私がまず介護するにあたって欠かしてはいけないと思って心がけたことがありました。
それは、「笑顔」です。
「笑顔」で接したら「笑顔」が返ってくるんです。
そして、「ありがとう」と言ってもらったときのうれしかったことを覚えてます。
どんなに、体が不自由で、意思疎通もはっきりしない人だって、心は持っているので…。
ちょっと悲しかったのは、デイサービス、リハビリ施設などと違って、ベッドでの寝たきり時間を過ごす人が目立ったこと。
また、特別養護老人ホームで最後を迎えろれる方もいらっしゃいます。
今さかんに叫ばれてますが、寝たきりを予防するための事業やサービスがますます充実していってほしいなと思いました。
そんな私も、今ヘルパーとして、おじいちごん、おばあちゃんに元気を届けにいってます。
最後になりますが、特別養護老人ホーム等福祉の場で過酷な労働条件のもと働いている職員さんにどうか待遇改善を!!と願うところです。
特別養護老人ホームの様子
祖母が入所した特別養護老人ホームは、瀬戸内海の見えるまるで素敵なホテルみたいでした。隣接して医療機関もあり送り出す家族の方は安心でした。
祖母も朝の海は気持ちがいいと話してました。
お部屋は基本2人で1室を使う感じで、場合や状態によっては3人のお部屋もあったように思います。
ベッドとごはんを食べる台、ミニクローゼットが備え付けてベッドの横にありました。
温度管理もされているので、衣類等の荷物は少なくても充分でした。
ごはんは集合食事場所と部屋とどちらでも食べられました。
生活中のお楽しみとして、毎週、食料品売店、服販売、お菓子、美容室等が順番に特別養護老人ホームにやってきて、祖母は自由にお買いもの等を楽しみました。
使った代金は提携している地方銀行(当時は信用金庫)から使った分を天引きされる契約で、伝票ごとに引かれているので、家族側は怪しむ事もなかったです。
金額的には、月に5千円ぐらいの出費だったと思います。
祖母はちゃんちゃんこをチャッカリ購入してました。
すこしボケはあったのですが、入所してから他の方と会話をする事が良かった様子でボケは改善されスムーズに話ができるように改善されたのが印象てきでした。白石ひより現在
年長者を敬う気持ち
母が入居している介護老人保健施設で敬老会のイベントがありました。冒頭、施設長ののあいさつがあり、その中で「ご入居なさっている方々のお知恵を拝借しながら、これからも職員一同お世話をさせていただきます」という言葉がありました。
年長者を敬う気持ちが感じられ、晴れやかな思いになりました。
職員の方々が日々どのような気持ちで接してくれているのかは、とても気になるところです。
同じ言葉遣いでも、語調が強いと怒られていると感じてしまうこともあります。
特に健康に自信のない高齢者は、がまんしてしまうことが多く、職員の方の接し方ひとつで、気持ちが明るくなったり、暗くなったりします。
母は、特に職員に気を遣うので、施設長のあいさつを聞いて、とても安心できました。
敬老会のイベントは、歌や踊りで大いに盛り上げていただきました。
途中で寝てしまった母に、職員の方が何度も声をかけてくださって、ありがたかったです。
自宅にいるよりも、日々刺激を受けて過ごしているためか、リハビリも意欲的になり、次第に足取りもしっかりしてきています。
目を掛け、手を掛け、お世話してくださる施設の方々に心から感謝しています。
母の笑顔も増えました。