特別養護老人ホームへのイメージが変わった
つい最近祖母がなくなったりということもあり、自分も親の介護のことを考えねばならない年齢になってきたのだと痛感しています。しかし、自分の仕事が忙しかったりするので、もし介護が必要になれば老人ホームなどに入ってもらう事も視野には入れているのですが、どうも老人ホームというと暗いイメージしか浮かばなかったのです。
ところが、先日そんなイメージが綺麗さっぱり払拭される出来事がありました。
実は、私の仕事は法律関係なのですが、以前仕事で知り合った社長さんから電話がかかってきました。
仕事の依頼だったのですが、それは遺言状の作成でした。
その社長さんは80歳なのですが、つい最近まで現役でした。
だから頭のほうはしっかりとしているのです。
しかし、数ヶ月前に階段から落ちて骨折してしまい車椅子生活となってしまったというのです。
家に息子夫婦もいるのですが、息子夫婦が会社を現在は切り盛りしていて相当忙しいということで、社長は自ら進んで老人ホームに入所したということなのです。
仕事の打ち合わせで、私は社長のいる特別養護老人ホームに行きました。
すると、そこは本当に綺麗で清潔感もあり、働いているヘルパーさんなどもとても親切で居心地のいい空間でした。
社長が言うには、子供たちには仕事に専念して欲しいからという理由で老人ホームに入ったということです。
実際、車椅子生活となって、家で介護するとなると大変だったので、迷惑をかけるぐらいならこっちで楽しく余生を送ると豪快に笑っていました。
ともかく、足は不自由になってしまったけど、以前よりイキイキしている社長をみて、私は老人ホームも悪くないなと思い帰ってきたのです。
特別養護老人ホームでの研修
私は、教員免許取得に必要な介護体験の一環で、特別養護老人ホームに1週間ほど研修に行ったことがあります。特別養護老人ホームは、介護が必要なレベルの身体的・精神的な障害があり、自宅での生活が出来なくなった方が生活をされているところです。
また、日帰りで入浴の介助やレクレーションに参加される方たちも来られます。
私は介護の知識がほどんどなかったので、研修中は入浴や排泄、食事の介助は行いませんでした。スカトロサイトおすすめ
私が担当させて頂いたのは、ヘイサービスで来られる方たちと一緒になってレクレーション参加するという、介護の知識がなくても大丈夫な業務でした。
デイサービスに来られる方たちは、身体的・精神的障害も軽度の方が多く、私を孫のように思って可愛がって頂きました。
レクレーション活動では、小学生に戻ったかのように、みなさんがとても楽しく歌を歌ったり、踊りを踊ったりされていました。
高齢者の方との集団活動を通して、たくさんいろいろなことを学ばせて頂きました。
教員になった今でも、この特別養護老人ホームでのレクレーション活動を思い出しながら、子供たちと接することが何度もあります。
介護福祉士や看護師でないと、なかなか特別養護老人ホームで介護やケアを体験することはないと思いますので、貴重な体験になりました。
特別養護老人ホームへ入所した祖父
私の祖父が、認知症が進行したのに伴い、祖母だけで自宅介護をするのに限界を感じ、特別養護老人ホームへ入所することになりました。祖父はもともとプライドの高い人で、(自分もそうであるにもかかわらず)周りの老人を馬鹿にするような節があり、うまくやっていけるかとても不安でした。
実際、入所してからしばらくはレクリエーションでボール遊びや折り紙などの工作をしたり、歌を歌ったりなどのプログラムは、ばかばかしくて絶対にやりたくないと無表情で空を見つけていたりして、祖父に特別養護老人ホームは無理なのかな・・・、でも祖母の所にも私の両親の自宅にも連れ帰る余裕もないしと途方に暮れていました。
何日か経過し、職員の方が、祖父のタイプを見抜いたのか、「では○○さんは優秀なので、こちらで採点していただく係になりましょうか」とか、「今日は○○さんに、紙を配布していただきましょう」というように、一般の入所者とは違う役割を持たせてくれるようになりました。
すると祖父は特別扱いしてくれていることが分かるのか、まんざらでもない様子でレクリエーションに参加するようになりました。
頼られること、必要とされることがうれしそうで、特別養護老人ホームにお願いしてよかったと心から思います。