
( 2017.7.13)毎日新聞より
厚生労働省は、不妊治療にかかる費用の助成制度の対象に、来年度から事実婚のカップルも含める方針を固めた。家族の形が多様化する中、法律上の夫婦に対象を限定せず、子どもを持ちたい人たちをより広く支援する。
https://mainichi.jp/articles/20170713/k00/00e/040/242000c
マナティクラブメンバー の かよちゃんです。
2014年から日本産婦人科学会は自主ルールを見直して、
事実婚の異性カップルでも体外受精を受けられるようになりました。
そして、ようやく公的な助成制度も全国的に利用できるようになったのですね。
感慨深い気持ちです。
私は、法制度の上で婚姻関係があるので当事者ではないのですが、
私が不妊治療、体外受精を始めようかな、と考えていた頃に伺ったある女性の「治療の終結」のお話を思い出しました。
そのお話をしてくださったのは、まさのあつこさん。
本も出版されています。「日本で不妊治療を受けるということ」
2004年、今から13年前の出版です。
お話をお伺いしたのは、ある看護大学の研究室主催の勉強会。
治療の終結がテーマでした。
まさのさんの体験談は、
まさのさんが事実婚であった、というところから始まります。
「夫婦別姓」という価値観を大切にしてきた二人。
思わぬところで「婚姻」という課題が大きな課題として突きつけられます。
「婚姻制度」「夫婦別姓」ということを捉え、考えてきたこととは、多分、全く違う視点から、有無を言わせる力で、婚姻届を出さざる得なかったとお話を伺いました。
きっと、大切なものを予期もしない理由で奪われたまさのさんの気持ちはどれほどのものだったのか、今あれから10年以上の時間が経ち、今もふと思いを馳せます。
多分、今から15年近く前であろうまさのさんの体験、
総合病院の婦人科の中で行われている高度生殖補助医療
病院のトイレの中での採精
バルンと尿をためる袋をつけたまま病院の中を歩かされたまさのさんの体験
「子どもを持つ」
ということの前に、
どうしてこんなにも大きな課題を乗り越えていかなくてはいけないのだろうか、
子どもが欲しい、と願うことは「罰を受けることなのか」
今までの生き方、考え方を否定されるような気持ち。
まさのさんの大きな戸惑いが、今、また改めて心に何かを訴えてきているように思います。
たくさんの治療を受けた女性たちの思いがあって、
そうした治療環境を改善したいと願う医療職や周辺領域の方々の努力があって、
こうした制度が新しく作られていくのだな、と思うと
子どもを授かったこと、本当にありがたい、感謝なんだな、と改めて思います。
そして、「不妊体験者の子育て」「不妊体験者の親」というキーワードで、もし、悩む人がいるのであれば、
次の10年、20年を見据えて、私たちも継続してサポート発信をしていきたい、と思います。
【 NPO法人 Fineマナティークラブ】
NPO法人 Fine のピアカウンセラー養成講座で認定カウンセラーとなった不妊治療体験者でママと生殖心理カンセラー 小倉智子先生による当事者サポートグループです。「不妊体験をしたママ」が笑顔になるサポートを目指しています。
【 署名活動にご協力ください 】
不妊治療を受ける患者の経済的負担等を少しでも軽減し、希望する人ができるだけ不妊治療を受けやすくしたいと願って、私たちFineは、2007年より署名活動を行なっています。
国会議員の先生方のご協力により国会請願を行なったり、厚生労働省に直接提出をしています。
締め切りは、2018年4月30日です。ご協力ください。
http://j-fine.jp/activity/act/shomei.html