間違いだらけの中小企業経営(6) | アツキココロ

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広島県在住の経営コンサルタント・児玉学の熱血ブログ。

物産展に向けた準備が始まりました。


主催する百貨店との交渉、商品選択、売り方の型決め、人員配置、更にはこの時期に合わせて立ち上げるホームページの準備・・・・。まさにプロジェクトリーダーとなった社長夫人は八面六臂の活躍です。


そこで、私はその勢いを生かし、社長にもある仕掛けをしました。

東京の百貨店へのご挨拶兼会場の下見・打ち合わせに併せ、関東地区にある同業へ視察の依頼をしたのです。埼玉の奥秩父とかなり遠いのですが、ここがWebで調べたところ私のイメージする生産体制を創り上げている。関東でも評判を呼び、週末には東京や神奈川から遠路来られる熱烈なファンもいるとか。


事前に社長に話しをすると、結構乗り気。よしよし。


そして東京へ。前日に百貨店への挨拶や下見・打ち合わせを終えた我々は奥秩父へ向かいました。

片道2時間半。遠い。でもこれだけ遠くてもファンがつく。

この企業の田舎だって、やり方次第で何とでもなる。私はかえって嬉しくなりました。


そして現地へ。オーナーが自ら生産する現場を見せていただき、商品も試食。最高級品ではないが、美味しさは変わらない。世間の誤ったイメージを打破したい。この製品は最高級品より育成しやすく大きく育つ。味も決して見劣りしない。そう胸を張ってオーナーは言います。

加工工場も見せていただきました。こじんまりとして。でも動きやすそうな作り。基本的にはオーナー一人で作業するそうです。もっと面白かったのが、このオーナーが「脱サラ組」だったこと。その道のプロじゃない。でも好きでまじめにこつこつやってたら、ちゃんとした製品が出来た。消費者にも認められた。そう言って笑っていました。


生産は難しい。誰かに時間をかけて教わりたい。そう言っていた(一応業界のプロ)社長は、このオーナーの言葉をどう聴いたでしょうか?


帰途、社長は何かを考えるようにずっと黙ったままでした。


この仕掛けが社長の心に火を灯けられれば・・・・。私はそう願いながら次の戦略に思いをはせていました。

しかし、事実はドラマのように上手くは回りません。


(つづく)