先日、私が一部講師を受け持ったあるセミナーの受講生さんたちや主催者の方々と、オフ会をしました。
そのとき、主催者(自治体)の担当者とセミナー受託者(その自治体が大株主の第3セクター)の担当者が奇しくも同じ金融機関からのご出向だと聞きました。
その金融機関からは他にも出向しておられる所が多いようですが、何だか少し面白いですよね。同じ会社の方が出向先で発注者と受注者に分かれるなんて。お互いやりにくいところもあったのでは?
さて、そのときふと思ったのですが、その金融機関さんは地元でも大手の企業ですから、当然多くの法人地方税を払っています。
納税者として、地方自治におけるプリンシパル(依頼人・委託者)なわけです。
一方の地方自治体は、そのプリンシパルの依頼を受けたエージェント(代理人・受託者)です。
どちらが上かといえば、当然「プリンシパル」です。(普通の仕事なら、プリンシパルは「発注者=お客様」です。)
でも聞けば、お互いに職場で上司にこき使われているとか。上司はプロパーの方(いわゆる公務員や公務員上がり)です。本来なら、エージェントとしてプリンシパルに敬意を払わねばならないのに。コレも何やらおかしい。
まあ、納税者が全てプリンシパルであると言えば公務員の方々も当然そうですし、皆が「プリンシパルだ~」と威張っていては仕事になりません。だけど、公務員の方々はもう少し「エージェントである」といった立場をわきまえて接して欲しい、と思うこと・・・まだまだ多いですね。
長野県の知事などは、公務員は「パブリックサーバント」(公的な召使い)だという表現をよくつかいます。
別に「召使い」にまでなる必要はないんですが、せめて「威張る」のはやめて欲しい。公務員が偉いんじゃない。納税者が単に税金の使い道を付託している、それだけに過ぎないんだ!!税金は公務員のものじゃない。でも、例えば今回のように税金を使ったセミナーを催すとなると「発注者」のような顔になる。違う違う、あなた方はただ「委託」を受けただけなんだから。元々は我々が払った税金。あなたの自腹じゃないんだ、っつーの。
「プリンシパル=エージェント理論」では、双方が信頼感を持って助け合い、協力する「一体感」が大切である、と説明しています。そのためには、私は公務員の方々には絶対的な「責任感」が不可欠だと思います。どうも癒着を避けるためか、公務員は異動が多いんですが、これが無責任に輪をかける。いや、多くの公務員は皆責任感強いんだと思いますが、結果の責任をとらない。「責任」を負わない「権限」はあり得ない。権限と責任は表裏一体なんです。責任をとらないなら、権限も与えてはいけません。
で、結論。
プロパーの公務員は全て廃止し、冒頭のような民間企業からの出向者で公務を司る、というのはどうでしょう?民間からの出向者は、公務中も出向元の勤務査定に入るから、必ず責任を持って対応してくれると思いますよ。今回もそうだったし。プロパーの公務員より気持ちよく仕事できましたもの。専門的な一部の仕事を除けば、民間出向者にできないことはない。
プリンシパルとエージェントの究極の一体感、間違いなく醸成できると思いますけど。