適応
日本でおなじみだったものがこっちでないと知るや否や
「えー!!信じられない!ないの?ウソッ!アメリカ遅れすぎ!ダサッ!!ギャーギャー!」
と騒いだもんだが
日本を離れて7年、
最近はこっちに来たばかりの日本人が
「日本ではあったのですがこちらで探してもみつかりません。どこにいったらありますか?」
とか書いてるのほ読むと
「いーじゃん、あるもので。」
と、さらっと思う。
この変わりよう、、、。
店員の態度や電話での従業員の対応が悪いと
「なんだと?ふざけんなよお前!やる気あんのか!やんのかこら!オゥ!?どっかーん!!」
と怒り心頭だったのも遥か遠い日々、、、。(と目を細めて茶をすする)
最近は「期待するものなにもナシ。この国にサービスとかいうものは存在しない。
感情面完璧シャットダウンで」との心的態度でいつも冷静。
これがあの有名な「適応」という名のヒトに備わった自己防衛能力?
毎日繰り返すということ
DDに本を読み終わっていつものように
「おやすみ、アイラブユー。チュッ!」としてふと思った。
私、これ毎晩欠かさずしているなと。
おでこをなでながらアイラブユーって言うとき、本当にアイラブユーと思いながら言ってる。
そうすると心が穏やかに平和になりなんか知らないけど液が脳みその中でぴゅっと出たみたいに
幸福感に襲われる。
毎日「この人を本当に愛してる」と心のそこから感じる事ができて
その人と一緒にいられるのってなんてすばらしいんだろうと思った。
まあかつては恋人に対してもそう思ってたけどな。
人って無意識に色んなことが頭に浮かぶ。
「ああ、今日も仕事だ、やだな」とか
「あいつほんとに嫌い。」とか
「私ってやっぱダメだなぁ。」とかいろいろ。
もしそんなネガティブな事が毎日頭に浮かぶとして
それをほったらかしにしているとそれはまるで呪文を唱えるように
「自分に言い聞かせてる」と同じことだろう。
毎日同じことを自分に言い聞かせるとどうなるかというと
その通りになるらしい。
「ああ、今日も仕事だ、やだな」は「やめよっかなぁ」になり
「あいつほんとに嫌い。」は「あいつ大っ嫌い。死ね」になり
「私ってやっぱダメだなぁ。」は「私ってもうどしようもない。生きていたくない。」になる。
逆に毎朝化粧をしながら鼻歌を歌い(歌いたくなくても)
「♪今日もわたしってかわいい~♪」
「今日もかけがえのない一日が始まる~♪」
「人生ってた~の~し~い~♪」
と毎日毎日繰り返してると本当に人生楽しく、ラクになるらしい。
私はそうして満ち足りた気持ちで毎日を過ごしている
ブラック人の貧しい太った女の人を知っている。
アメリカでブラック人で貧しい太った女っていうのはその気になれば
限りなくみじめになれる。
でも彼女は楽しく生きる方を選んだ。
どんなに周りが美人だ美人だとちやほやしたって本人が自分はブスだと思い込んでたら不幸だし
逆もまた真なり。
息子
息子は4歳で幼稚園に行っている。
母は日本人で父はイタリア人だけど
ここで産まれて育つ息子のアメリカ人としての一面を垣間見た。
息子はいつも機嫌のいい男で
ユーモアのセンスがあり毎日よく笑う。
それは二人でトーマスを見ていた時の事、、。
トーマスがすごい顔してるから私が指差して
「あの顔!」ってげらげら笑ってたら
息子に真顔で
「ママ笑っちゃだめだよ。トーマス一生懸命お仕事してるんだから。」
と諭されました。
「でもおもしろいじゃ~ん。げらげら。」
「全然おもしろくない。」ときっぱり。
これは全く日本的ではない。
超アメリカ的だと思ってちょっと考えさせられました。
ここではすっころんで自分で笑うアメリカ人を見たことない。
日本で私たちが何気なく、外人が喋る日本語の
ちょっとした間違いとか発音が微笑ましくてぷっと笑ってしまうようなことは
普通に常識のあるアメリカ人だったら絶対ない。
普段そんなこと何も考えないで生活してるけど
ふとした瞬間に自分の基準を疑うときがある。
そいういえば夫と一緒に暮らし始めた頃
夫が自分できれいに掃除機をかけた直後
カリカリに焼いたトーストをキッチンで立って食べて、
パン屑がぼろぼろ床にこぼれているのを見て
卒倒しそうになったのを今思い出した。
そして本人普通にニコニコしている。
ハクチかと思った瞬間。
多分その時かな、初めて基準うんぬんについて考えたのって。
でも夫にしてみれば33年そうやってきたわけだもんねぇ。
それが夫の基準だよ。
夫にしてみればそこでショック受けてる私が理解できないってことだね。
強盗
わたしの家から1マイルくらいのところに大学がある。
私立のけっこう金持ち大学だ。
3年くらい前に初めて大学生が夜中歩いてると襲われて
ラップトップや金を奪われるという事件をたまに聞くようになった。
それがちょっとづつ頻度が高くなり事件の起こる時間帯も広がってきた。
夜中のみならず早朝のジョギング中とか
そしてきのうなんかは夜の9時半!
私は車で移動するので夜一人で歩くということはめったにないけど
怖いよね~。
前、白昼、隣町の商店街で信号待ちをしてたら
なにやら慌てふためいて走る若い兄やんがいきなり私の前の車の
ドアを開けて乗り込もうとしたのを目撃してかなりびびりました。
それ以来車に乗ったら全ドアロックするようにしてるけどよく忘れる。
でも今日からまた「ドアロック強化週間」を実施することにしよう。
他人になれない
私のために短期の仕事をくれたり複数の知り合いに私の履歴書を送ってくれたり
フルタイムの仕事を探してくれてる
天使のような友達になんかギフトをあげたいなと日本のお店を見てたら
きれいな本が目に付いた。
外人用に日本を紹介した本。
こーゆー本はいっぱいあるけど今回のこれは、自然の風景、神社、寺、京都、アートなどの
きれいな写真に加えて近代の写真もバランスよく入ってたので気に入った。
夫にあげたくなった。
夫にあげた。
夫にあげたらすごく喜んでて
夜じゅう幸せそうだった。
胸が痛んだ。
今まで何度も思ったけどまた改めて
離婚しても他人同士になることはないんだろうなと思った。
私ら、夫婦としてはうまくいかなかったけど
別れたあとも、というか後の方があえて
お互い思いやりあっていくんだろうなと確信した。
離婚したあと、疎遠にならず、憎しみ合わず、友達というのともちょっと違くて、
別れた2人としての関係を一度築いた絆と共に保っていくんじゃないかな。
別れた2人には一緒に経験したことや分け合ったことがあるわけで、
私はそれを無かった事にする必要はないと思っている。
私の人生の一部であり、今の私を作っているものの一部だ。
良くも悪しくもな。