【感想】天野月“Five Rings”前夜祭 | 徒然なるままに

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日々思うことをつらつら書いております。だいたい長文傾向です。

4月1日に発売の天野月さんのニューアルバム「Five Rings」
その発売を記念して前日の3月31日にリリースイベントがありました。
昼の部と夜の部がありますが、参加できるのが、事前にCDを購入し抽選で選ばれた幸運な方のみ。

ということで2部とも行ってきました。まさか幸運にも2部とも当たるというね。運のキャパがお猪口ぐらいしかない私としては、今後の我が身を案ずるほどの奇跡ですが、当たっていない人もいる中で、これは2部ともレポートを書けという啓示ではと思い馳せ参じてきました。

場所は虎ノ門ヒルズからほど近いポニーキャニオンのビル。

虎ノ門、初めて行くところなので勝手がわからず、結構迷ってしまいめっさギリギリの時間に。目的地へ近づくとそれらしき長蛇の列が。

私は結構遅い整番だったので、今か今かと待っていたけれど、本人確認結構しっかりしていたので、入場に時間がかかっていたみたい。

そうこうしているうちに入場。

ここから昼の部と夜の部の内容についてなんですが、各部ずつ書くと結構重複してしまうので、同じ内容のところはまとめて、違うところがあったらなるべく書いていきたいなと思います。
保ってくれ私の記憶力。

舞台の方にはポニーキャニオンのロゴが一面に書かれた壁が、その手前に大型のスクリーンが。
そして、1列10脚くらいかな、椅子がずらっと並んでいました。

昼の部は整番が3桁だったので結構後ろの方に。夜の部は幸いにも右手側の前の方に座れました。

「Five Rings」の各曲がBGMとして流れていたのですが、正直、
「いや心の準備がまだできてへんって!」
ってかなりやきもきしていました。

開演を今か今かと待っていると、暗転。
スクリーンに「Five Rings」のクロスフェードが!これ見ると早くCDが待ち遠しくなる。
そして司会進行のポニーキャニオンの担当者の方が今日のイベントについて簡単に説明。
そこで軽く衝撃事実がなんですが、なんとポニーキャニオンも虎ノ門の再開発で4月いっぱいで引越しするそうで、このイベントスペースは今日まで運用とのこと。最後の日につっこさんのイベントを通してこの場所に居られるのも、なんだか感慨深いものを感じました。

そしてつっこさん登場!衣装に思わずドキッと。被服に関する語彙力に乏しいのですが、黒の透け感のある服に男心をくすぐられました。

まずはポニーキャニオンのビルの思い出。
このビルは全面ガラス張りで、特に上の階ほど顕著なのですが、18年くらい前に、「菩提樹」のインタビューで初めてこのポニーキャニオンに訪れたつっこさん。
かなり勢い勇んで来たものの、担当者が若干眠たそう。なんだ失礼だなと思っていたら、インタビュー終了後に「このガラスに飛行機が突っ込んでこなくて良かったです」との発言が。

……?(● - ω - )

まあつっこさん、普段テレビ見てないからこうなりますね。実はその日は9.11の翌日で、あんな衝撃的な事件ですから、みんなテレビに釘付けで眠れていなかったというね。

あと、これは夜の部のみの話だったかな。この虎ノ門界隈、森ビルがいっぱいありまして、森ビルはいくつあるのだろうと、個人的に探検した話がすごく素敵でした。以前ブログにも書いていましたね。ああいう番号が振られたビルって何か興味が湧いてくるんですよね。団地とかもそう。1番から何番まであるんだろうとか。

続いては、新曲からMVを披露。
まずは「ウロボロス」
緑の蛇つっこさんかっこよかった。サブリミナル的に入る荒波の逆回しが、ウロボロスの時間的・空間的な超越性を感じられて素敵でした。
肝心の曲なんですが、もうCメロが、ホントCメロが素敵すぎて、ちょっともう感想の整理つかないからもう1回聴きたい!
って全然感想になっていないのですが、それほどまでに天野月子&天野月を詰め合わせたような雰囲気でした。この表現が適切かどうかではありますが、私は聲とBLACK BEAUTYがよぎりました。
この曲のギターはジェットさんが手がけたとのことですが、柿の種の情報ありがとうメールのついでに、「この曲はつっこさんだからこそ許された曲」という熱い想いがしたためられていたそうです。

ちなみに、MV内の印象的な衣装。染色アーティストの023(おふみ)さんが手がけているのですが、菩提樹の衣装の長さを聞いて、あれよりも長いものをということで作ったそうです。確かにめちゃくちゃ長い。

そして「ツキガサ」MVを披露。
熊が可愛い。この熊、ツキガサ堂のイメージキャラクター、その名も「ツキガサどん」って言うみたいです。
MV後半に衝撃展開を迎えるのですが、これは各自でご覧になってください。

MV内で印象的だった絵が、イラストボードとしてツキガサ堂で販売されるみたいです。完全受注生産で、抽選で100名にサイン入りポストカードが付いてくるとのこと。4月5日からとのことですが、これは是が非でも手に入れたいですね。

アルバム内各曲の話もありました。
先のウロボロスですが、おおまかに2種類あって、2対がそれぞれを食べているパターン、これは永遠の象徴で、もう1つが完全性を意味する1匹の蛇が自分の尾を食べているもの。曲のウロボロスは後者のみたいです。

「ロックンロール・スター」はシャラさんが編曲されたということで、シャラさんに曲のデモを渡すのがなんと18年ぶり。
シャラさんが「ギターのチューニングが合ってる」とデモの進歩に驚いていた話が面白かったです。

「はだかの王様」については、
元々この童話自体好きじゃなかったとのことですが、王様の立場になって考えてみると、周りに忠告してくれる人がいなかったんだなということで書いた曲。これに関してはあれこれ言うよりは聞いてほしいとのことなので、早くCDが届くのが待ち遠しいです。

「テレフォンショック」
どこが輪なのかというと、かの有名なお昼の生放送のあのコーナーとのこと(笑)
一応ポニーキャニオンもフジテレビも産経グループだから大丈夫みたい。
2番のサビで歌詞が詰まったみたいですが、お風呂に入ったら思い浮かんので、お風呂を感じてほしい2サビだそうです。めっさ気になる。

ということで、ミニライヴのコーナー。
サポートに謙多郎さんを呼んで2人体制。

つっこさんのギター、ブログでも書かれていたニューギターとのことで、どこがで見たような気がするなあって思ったら、アルバム「Daisy」のジャケットに描かれているギター。
10年くらい前から手に入れたかったものだったのが、あっという間に売り切れて手に入れずじまいだったとのこと。欲しかったあまりにDaisyのジャケットに登場。シャラさんのライヴ時にアルバム完成したということで手渡したところ、「ついに買ったん!?」と勘違いしてしまうほどの情熱。
そして、ついにゲットということで、事の経緯を知っているシャラさんに真っ先に報告したら、「.自分も嬉しい」という返事が。シャラさんほんま良い人やわ。
謙多郎さんにもメールを送ったみたいなんですが、あまりの長文にびっくりしたみたいです(笑)

この感想もライヴの模様まで辿り着いていないですね……つい熱がこもって……

ということでこの新しいギター「Daisy」を携えてのライヴ。
いよいよ1曲目「ミッシングリンク」
自ら別れを切り出すことがなかったけど、去年初めてそれを経験したことから書いた曲。
クロスフェードで聴いた時から涙腺が危なかったのですが、アコースティックでダイレクトだと、もう込み上げてくるものが抑えきれないですね。
歌詞カードを眺めながら今日の思い出を反芻したい。
この曲の編曲は、プロデューサーの戸倉さんが携わっているのですが、当初は担当する予定ではなかったみたいで、でもつっこさん本人は携わってほしいとの思いから、遠回しなせめぎ合いがあったみたいです。やはり長年編曲してきた方にしてもらいたい思いってあるんですね。

2曲目は「野蒜」
たびたび自分のことを雑草と表現する事から、ファンの方から雑草図鑑をいただいて、ネタでいただいたのだから曲にして返そう、ということで作った曲。「野蒜」自体は全然知らないので、「伸びる」とのダブルミーニングで、雨が降って伸びていく雑草のイメージを持っていたら、なんとこの曲を編曲した方が、雨の日の野蒜に思い入れがあるという事実が!
「ね、けんちゃん」と、突然謙多郎さんに振る。まさか隣とは!めっさ面白かったです。
謙多郎さんが小学生の頃、祖母に会えるのが雨が降ってサッカーが休みの土日の時だったみたいで、その時はいつも近くに生えている野蒜を取って食べていたそうです。
ということで、この曲にはアコースティックでは表現しきれない、雨を感じられる箇所が随所にあるみたいなので、早く聴いてみたいです。
肝心のライヴですが、もう心に沁み入るとはまさにこの事で、明日から頑張ろうって気持ちになれました。落ち込んだ時に聴きたい曲ですね。

ラストの曲。ここが昼の部と夜の部違ったのですが、昼は「スナイパー」
前振りでMV内の出演人数が1番多い曲だけどわかる人と聞かれ、みんな中々答えが出ずでした。そういえばそうですね。かくいう私は鮫がよぎってしまい、鮫しか考え付かなくなってました(笑)

このMV内、当時の事務所のマネージャーや、ポニーキャニオンのスタッフもいるとのことで、なんとその中に、本日司会進行のポニーキャニオンの野中さんもいるとのこと。後で確認せねばw
MV撮影当初、20年後にまた同じメンバーで撮りたいですね、と言っていたみたいで、是非そのMV見てみたいなと思いました。JJがはっちゃけるところをまた見てみたい。

手拍子して楽しく聴いていたら、突然サビでみんなに振る。私は油断しまくっていたので焦りました(笑)
しかしまあみんなで歌うスナイパーは最高ですね!

夜の部は「梟」
5周年記念ってあまり他の人はしないので、天野はやるぞ!ということで、半ば冗談で5枚同時シングルを提案。5枚ってアルバムやん!ということから、この企画通らないなと思っていたらまさかの通るというエピソード。
当時のオリコンの46位〜50位に帯になって固まってランクインしていたみたいで、すごい宣伝効果やったみたいです(笑)

アコースティックの梟、めっさ好きで、バンド形式より梟の獰猛さが出る感じがするんですよね。猛禽類ナメんなよって感じ。

本当にあっという間の1日で、明日から新年度頑張っていこうという気持ちになれました。
時間がなかったので、最後みなさんにご挨拶がきちんとできなかったのが口惜しいですが、またお会いした時にはよろしくお願いします。

さて、明日CD届くのが楽しみやわ。仕事早く終わらせて受け取りたい……


第1部
ミッシングリンク
野蒜
スナイパー

第2部
ミッシングリンク
野蒜