女性の権利を厳しく管理してきた歴史を

持つサウジアラビアでは、

近年、社会や文化の

「開放政策」が進められています。

ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の先導するこの改革により、

女性を縛る法律や慣習が緩和されてきたとされます。

しかし、

その一方で、

権利を主張する女性たちが不当に拘束されています。

2018年以降、サウジアラビア当局は、

女性が意思決定をする際に

夫など男性親族の許可を必要とする男性後見人制度の廃止や

女性が運転する権利を訴えた女性の権利活動家を、

恣意的に拘束

 

。女性の権利を支持するツイートをしたことで

テロ関連の容疑に問われ、

27年という重い実刑を受けた女性もいます。

 

拘束された女性たちは、

取り調べ中にセクハラや拷問などの不当な扱いを受けた

と告白しています。また、

釈放されたとしても、海外渡航を禁止され、

人権擁護活動など表現の自由を制限されます。

 

数多くの人権活動家や

女性の権利活動家、ジャーナリスト、作家たちが、

表現・結社・集会の自由の権利を行使しただけ

で訴追されています。

 

アムネスティ・インターナショナルの調査では、

自己主張を「テロ」と同一視する

反サイバー犯罪法と反テロ法のもと、

過去10年間で少なくとも

69人が訴追されていることが分かっており、

実際にはもっと多いと考えられます。

。。。

イスタンブールのガラタサライ広場には

毎週土曜日になると、

「土曜日の母」と呼ばれる女性たちが集まってきます。

彼女たちは、1980~90年代に起こった

軍事クーデターなどで殺されたり

行方不明になったりした市民の母親たちです。

 

1995年に始まって以来、

政府に対し公正な調査を求める場

となってきたこの広場は今、

堅牢な金属のバリケードで包囲されています。

集会が始まって700週目を記念する集会が

開かれた2018年8月、

警察当局は催涙ガスやプラスチック弾などを

無差別に使用しながら、

広場に集った数百人もの人びとを

強制的に解散させました。

それ以来、

広場は警察によって封鎖され、

人びとは抗議活動を中断せざるを得ませんでした。

2023年には抗議活動の再開が許可されたものの、

人数はたったの10人に制限され、

広場にはバリケードが残されたままです。

 

母親たちはこの広場を

「お墓のない家族と会える場所」と呼び、

とても大切にしています。

平和的な抗議集会は基本的人権であり、

これを不当に制限したり、

抗議者を排除したりするべきではありません。

「土曜日の母」たちが再び広場に集まれるよう、トルコ政府に訴えてください!

期 間: 2024年4月26日~2024年7月末
要請先: レジェップ・タイップ・エルドアン大統領