講演会「検閲と権力」を聴きに行きました(2026.4.27)@イタリア文化会館
講演会「検閲と権力(Censura e potere)」を聴きに行きました(2026.4.27)@イタリア文化会館
久しぶりにイタリア文化会館のイベントに行ってきました 今日は検閲と権力(Censura e potere)の講演会です:
案内文:
検閲は、権力の歴史です。本講演会では、16世紀から17世紀イタリアを対象に、文化と宗教において検閲がいかに中心的な役割を果たしていたかを考えます。
活版印刷の発明後、書物は急速に普及にするようになり、多様で、ときには「危険な」思想が流布するようになりました。教会は禁書目録を整備し、異端書だけでなく、不道徳なものや大胆すぎる作品、あるいは教会にとって都合の悪い作品までも統制の対象としました。
書かれた言葉を管理することで、信仰を守り、社会を導くことを目指したのです。
しかし、検閲がもたらしたのは破壊だけではありません。書き換えや、検閲をかいくぐるための様々な戦略もまた生まれました。
著者たちは自作に手を加え、読者や地下の流通網は禁書を流通させ続けたのです。(日伊逐次通訳付)
「別府貫一郎が書いたイタリア」回顧展は5時半終了で あと少しのところで入れなかった...残念
15世紀半ばに活版印刷(stampa)が発明され 18世紀初めに著作権(diritto d'autore/copyright)が生まれるまで 思想を制限する必要があり 権力の歴史に常に存在するかのように検閲(censura)・自己検閲(autocensura)が広まりました
検閲とは削除・抑圧・消去等であると同時に 置き換え・取り戻し・書き直すことでもあったとのこと
印刷の発明とともに知の民主化が始まり 手稿文化と並行して広まり 印刷の普及とともに検閲も規模が大きくなってゆきました
ローマのカトリックは禁書目録(Index librorum prohibitorum)(1564)を作りました (出版後の本だけが対象ではなく カトリック信徒が著作を行うときは習慣としてあらかじめ検閲を受けさせた/wikipedia)
当時は印刷特権はあったものの著作権はまだなく 16~17世紀には書物は不安定な地位にありました
1つは浄化 邪悪な部分を消す・直すもので もう1つは書き直し 本が抹殺されないように自発的に非公式に介入したものです
ペトラルカ(Petrarca)の例(1536) そしてボッカチオ(Boccaccio)の例(1573)を挙げていただきました
さらに 検閲の基準が変わってきた例 つよい改変がなされた例も示していただきました
次は 自己検閲(autocensura)についてです
他者による介入が不要となる最大の成功であり 形跡は残らず 不完全な形で行われた時のみ(2つの版が残っているなど)のちに研究対象となるのですね
16世紀の叙事詩人トルクワート・タッソ(Torquato Tasso)の 「エルサレム解放/Gerusalemme liberata(1580)」と 「エルサレム征服/Gerusalemme conquistata(1893)」の比較
前者は作者の了解を得ない出版だったものの より人気があり 後者は作者が満足のゆくように手を加えたものの あまり広まらず 初版が真実とは限らない例なのですね
続く質疑応答では この時代は小国家に分裂しており教会の力が強かったこと 日本の順応主義(conformismo)について またこの講演に使われたイラストについて説明がありました: Censored Image of Erasms in Sebastian Münster Cosmographia universalis (1544)
目が黒く塗りつぶされり口も筆で塞がれていることの象徴的な意味 思想検閲の象徴となったイラストだそうです
イベントは こちら
大変興味深いイベントを開催してくださいましたイタリア文化会館様に心よりお礼申し上げます
イタリアンランチ@バルカローラ
イタリアンランチ🍝@バルカローラ
手前は ワタリガニのトマトソースパスタセット
向こう側は いかミンチのトマトクリームソースパスタセット
ワタリガニ 量も多すぎずちょうどよかった 麺がやわらかめ
入口そばの絵と地図 キッチン用品の飾り
バルカローラは こちら
前にクラス会のランチ会 ここでやりました🍝☕
「名作映画で読み解く世界史」(本村凌ニ著/PHP研究所発行)を読みました
「名作映画で読み解く世界史」(本村凌ニ著/PHP研究所発行)を読みました
「ベン・ハー」に始まり 時代を追って「ニュー・シネマ・パラダイス」まで21作品の名作映画とともに歴史を学ぶ一冊です
本の紹介文:
東京大学名誉教授で歴史学者の本村凌二先生が、世界史の教養が身につく素晴らしい名作映画を厳選し、作品の背景となっている歴史を丁寧に解説します。
●ベン・ハー
●グラディエーター
●レッドクリフ
●アレクサンドリア
●ブレイブハート
●薔薇の名前
●わが命つきるとも
●エリザベス ゴールデン・エイジ
●七人の侍
●アマデウス
●天井桟敷の人々
●風と共に去りぬ
●山猫
●幕末太陽傳
●アラビアのロレンス
●ドクトル・ジバゴ
●スティング
●カサブランカ
●ライフ・イズ・ビューティフル
●活きる
●ニュー・シネマ・パラダイス
* * *
興味深く読み進めました 特にイタリア映画🎥
「グラディエーター(Gladiator)」(2000年/アメリカ映画)については 同じテーマで本を執筆中のところ たまたまこの映画の解説を依頼され 出版が10年も遅れてしまったとのエピソードに ぜひこの本「帝国を魅せる拳闘士」も読んでみたくなりました!
「アレクサンドリア(Agora)」(2009年/スペイン)はエジプトの女性数学者・天文学者ヒュパティアがモデルなのですね Amazon Primeで観たことあります ラストは衝撃でした... 感想は こちら
「アマデウス(Amadeus)」(1984年/アメリカ) イタリア語のオペラが主流の中で ドイツ語のオペラは当時は珍しかったのですね サリエリはモーツアルトを毒殺した音楽家としての疑いを晴らせないまま亡くなったのですね... 数々のシーンが瞼に浮かびます
「山猫(il gattopardo)」(1963/イタリア・フランス) この舞踏会の長~いシーンは印象に残っています 皆さん扇で扇いで... アンジェリカ役のクラウディア・カルディナーレの美しさに釘付けでした💕 サリーナ公爵(バート・ランカスター)が天文学者であったことはこの本で初めて知りました
「カサブランカ(Casablanca)」(1942年/アメリカ)は もう何度も観た大好きな映画です🎥 イルザ役のイングリッド・バーグマンは「誰がために鐘は鳴る」(1943/アメリカ)も好きです💕
このイルザの夫 ヴィクトル・ラズロは チェコの反ナチス活動家でレジスタンスのリーダーですが 実在のモデルがいたとあります😲 国際汎ヨーロッパ連合の設立者でEUの父の一人である リヒャルト・クーデンホーフ・カレルギーとのこと 驚きました! いや~そうだったんですね...😲
「ライフ・イズ・ビューティフル(La vita è bella)」(1999/イタリア) 実は後半の強制収容所のシーンはよく覚えていますが 前半はあまり記憶に残っていないのです... それにナチスがあんなに優しいわけないと思ったし...
「映画だからこそ描けた絶望の中の希望」とありました
そしてラストは「ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo Cinema Paradiso)」 (1989/イタリア・フランス)
3つのバージョンがあること 当時の映画フィルムは とても発火しやすいナイトレートフィルムであったこと (1950年代に不燃性フィルムができた)
シチリアが舞台で ナポリ人が宝くじに当たって映画館の再建が可能になったシーンで 「北部の奴は運がいいなぁ」というセリフがあるが シチリアからみてナポリは北なのですよね... 細かいところまで参考になりました🎥
まだまだ観たい映画 観ていない映画がたくさんあります!!
「名作映画で読み解く世界史」の本は こちら
4月の3か国語絵本読み聞かせで3ヵ国語で誕生日の歌を歌いました(2026.4.19)
4月の3か国語絵本読み聞かせで3ヵ国語で誕生日の歌を歌いました🎂(2026.4.19)@いたばしボローニャ絵本館
3月に続き 4月も3か国語絵本読み聞かせをしました 暖かい日で30名を超す方達が聞きに来てくださいました
今回は初めて 3ヵ国語を話す国について また話されるランキングについて 世界地図を使って最初にごく簡単に紹介してみました😊
スペイン語を話す国・・・スペイン メキシコ コロンビア アルゼンチン ペルー チリ キューバ エクアドル ベネズエラ ドミニカ共和国 プエルトリコ ホンジュラス グアテマラ ニカラグア コスタリカ パナマ エルサルバドル ボリビア パラグアイ ウルグアイ(中南米) 赤道ギニア(アフリカ)など計21ヵ国 4位!
ドイツ語 を話す国・・・ ドイツ オーストリア スイス リヒテンシュタインなど 12位
イタリア語を話す国 ・・・イタリア スイス バチカン サンマリノ共和国など 24位
ランキング: 1位 英語 2位 中国語 3位 ヒンディー語 4位 スペイン語 … 日本語は 13位/2025年時点 (2023年まではスペイン語が第3位でした ネット上ではスペイン語は3位のまま)
https://www.worlddata.jp/language
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次は読み聞かせです:
1. L’uomo del camionたんじょうびの おくりもの イタリア語
Bruno Munari 作 谷川俊太郎 訳
トラックの運転手のマルコは 息子の3歳の誕生日に家に向かった 家まであと10キロのところでトラックはストップ マルコはトラックを降りて...
ブルーノ・ムナーリが5才の息子のために作ったしかけ絵本シリーズ次々とページをめくるとページが小さくなり 色々な乗り物が出てくる🚚🚙🏍🚲🛵👞...
2. Anton und die Mädchen / アントンと おじょうさんたち ドイツ語
Anton und die Mädchen
アントンシリーズ お砂遊びに夢中のお嬢さんたちは アントンが何をしても 見向きもしない...
3.Le storie di Kika KIKAのものがたり Altan イタリア語
4つの季節のおはなしがあり 春のおはなし 「Tornano le rondini/つばめがもどってくるよ」を読みました
Pimpaで有名なAltanのイラスト 可愛い~💕
4. Barbapapa animales バーバパパ どうぶつたち スペイン語

セルバンテス東京から借りました Annette Tison Talus Taylor 作
バーバパパを知っている人も何人かいてびっくり😲 日本でも3回アニメ化されました バーバパパの語源は barba ひげ papa パパ 「パパのひげ」ですね😊
5. Yo tengo 1 añoぼくは1さい スぺイン語

セルバンテス東京から借りました
Rosa Collado 文 Andrew Riera 絵
穴から指を1本入れて1才と示します 8才までの誕生日シリーズ🎂
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ラストは イタリア語 スペイン語 ドイツ語で ハッピーバースデーの歌を一緒に歌いました~🎂💐
💐たんじょうびの歌🎂 💐Happy Birthdayのメロディーで🎂
イタリア語
Tanti auguri a te! tanti auguri a te!
tanti auguri felici, tanti auguri a te!
スペイン語
Cumpleaños feliz, cumplaños feliz,
te deceamos todos, cumpleaños feliz!
ドイツ語
Zum Geburtstag viel Glück, zum Geburtstag viel Glück,
zum Geburtstag alles Gute, zum Geburtstag viel Glück! 🎂💐
聞き手が途中退席しないように(笑) 2冊目に読みなれた面白い絵本を選んだり 3ヵ国語について話したり 誕生日の歌も歌ってみました~🎂
満員だったので途中退席の方がいてもあまり気にならずよかったです😊 誕生日の歌は続けたいので 誕生日の絵本をまた探そうっと!!
次は11月の予定です👋
「マツモトゲンの水彩画」展に初めて行ってきました(2026.4.16)@孔雀画廊
「マツモトゲンの水彩画」展に初めて行ってきました(2026.4.16)@孔雀画廊
Facebookのイタリア好きのグループで知ったイタリアの水彩画展に行ってきました🖼
「マツモトゲンの水彩画」展
於 孔雀画廊 (京橋)
「不相変イタリアの古い町や村に魅せられています。
昨年はペルージャ、コルトーナにも行ってきました。
いつものトスカーナ地方、パリなどを加えた水彩画25点を
展示します。
バッハなど聴きながらゆっくりとご高覧ください」
孔雀画廊は何回か行ったことがあります (東京駅から数分)
淡いタッチというよりも 厚みのある油絵調のタッチで
中部イタリアやトスカーナ地方 そしてパリ等の
路地裏や小さな街並みを描いた作品をしばし堪能しました
作家の方とも少しお話しました
FBのイタリア好きのグループに載っていた告知を見て
初めて来た事を告げると 喜んでくださり
次に行くのはどこの街がいいかなぁ...という話になりました😊
たくさんの方たちが観にいらしていて盛況でした💐
エレメントの会 水彩画展(2026.4.30~5.5@山手234番館ギャラリー)は こちら
マツモトゲンの絵画教室(横浜のアトリエ伽羅)は こちら
作品は こちら
また観に来たいと思います
追記: 日本橋三越イタリア展2026(2026.4.23~5.6) は こちら








