『バトル・ファイター』 | 続・功夫電影専科

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「バトル・ファイター」
原題:FIST FIGHTER
製作:1988年

●デビュー作の『レイジング・サンダー』で大暴れを繰り広げ、格闘映画ファンにインパクトを与えたマシアス・ヒューズ。本作はそんな彼が『レイジング~』の翌年に出演した作品ですが、なんとこれが拳闘映画なのです(殴り合いオンリーでキック系の動きは一切無し)。
物語はとてもシンプルで、親友の仇討ちを誓ったジョージ・リベロが仇のマシアスと違法賭博の場で闘い、紆余曲折を経てリベンジを果たすというもの。もちろんこれだけでは尺が足りないので、後半からジョージが敵の策略によって刑務所送りになるイベントが用意されています。
 そのおかげで単純だったストーリーは回りくどくなり、作品にまとわりつく野暮ったい空気はさらに濃くなっていました。登場人物では、ジョージに協力するエドワード・アルバートや愛犬の存在が印象に残る反面、ヒロインのブレンダ・バーキは取ってつけた感が非常に強かったですね。
また、重複しますが格闘シーンも足技の無い拳闘スタイルであるため、見栄えという点では他の作品よりグッと落ちます。さすがにマシアスの動きは他の演者とは違うものの、最初にジョージと戦った際に思いっきりボロ負けしていたせいで、あまり強そうには見えませんでした。
 決して酷い駄作という訳ではないけれど、あらゆる面でモタついた印象を受ける本作。マシアスにとっては残念な結果となりましたが、この失敗があったからこそ今日の彼がある…のだと思いたいですね(苦笑
ちなみに日本版ビデオの解説に「4人の強敵と戦う!」と書かれていますが、一番目のハゲ男はファイターじゃなくてただのザコ(序盤でジョージに腕相撲で負けるオッサン)。最後に表記されているビーストに至ってはボスキャラでもなんでもないので、視聴の際はご注意を。