
少林童子功
英題:Shaolin Chastity Kung Fu/Revenge of the Dragon
制作:1981年
▼本作は羅鋭(アレクサンダー・ルー)主演、唐龍(タン・ロン…もちろん羅鋭のアニキの方)共演、そして戴徹(ロバート・タイ)の監督作である。
この顔ぶれならどんな作品かは大体察しが付くだろうが、いつもと違ってお色気要素だけが抜け落ちている。これは本作が子供向け作品…すなわち好小子系列の作品であることが起因しているのだろう。ちなみに実質的に主役は羅鋭であるため、特にこれといった好小子は登場しておらず、本作を形容するならば「好小子系列風味の羅鋭作品」といった感じだろうか(もちろん羅鋭作品なので、血生臭いシーンは一杯あります・笑)。
■ある日、平和な山村が突如として現れた荊國忠・楊雄・李海興ら盗賊団の手によって灰燼に帰した。暴れん坊の羅鋭や、ヒロインの劉皓怡たちと遊んでいた少年少女たちはどうにか生き延びるものの、盗賊団の追及は止まるところを知らない。この盗賊団たちの目的は陣地の確保であり、護送される親分の唐龍を助け出す事にあったのだ。
羅鋭たちの窮地を救ったのは、異変を察知して様子を見に来た少林僧だった。故郷を失った羅鋭と少年少女たちは少林寺に迎え入れられ、ついでに功夫の修行なんかも施してもらえる事に。妙にサービス精神旺盛な少林寺だが、いくらなんでも子供に童子功(鐵布杉に似た技)を教えるのはやりすぎではなかろうか?(爆
その後も、少林寺を尋ねてやって来た日本人の王圻生が盗賊団に殺され、遺された息子たちも羅鋭たちと共に特訓へ参加。かくして、脅威の武闘派集団となった子供たち。羅鋭は再び敵の懐へ飛び込むが、唐龍に童子功を破られて捕らえられてしまった。
少林寺の館長が犠牲になって危機は脱したものの、果たして盗賊団たちをどう打ち破れば…。そこで羅鋭たちは盗賊団の一味をバラバラに分散させ、各個撃破で打ち破る戦法を思いつく。それぞれの持ち場でそれぞれの思いを秘め、幾多の死闘が繰り広げられる!本作はここから最後まで、延々と闘いっぱなしのまま話が進んでいく。時にコミカルに、時にガチンコにバトルが展開されるのだ。
▲本作は好小子系列の流れを汲んだ作品だとは前述したとおりだが、この子供たちが凄いのなんの!アクロバティックなアクションや組み体操なんかはお手の物で、柔軟な体でヨガみたいなポーズを取ったりと、みんなかなり頑張っている。惜しむらくは数が多すぎるせいで1人1人の個性が発揮されていない点だが、本作は集団戦で見せるタイプの演出で勝負に出ている。
一方、その側では羅鋭VS唐龍を筆頭に、劉皓怡VS李海興や少林僧VS楊雄といった高度なバトルが目白押しとなっており、中でも特筆すべきは羅鋭VS唐龍の兄弟対決だ。多くの作品で共演する機会の多い羅鋭ら兄弟だが、拳を交えている場面を見たのは個人的に今回が初。やたらめったら強くて手が付けられない唐龍を、一体どうやって倒すのかも本作の見どころの1つだろう。
ストーリー性よりも派手な功夫アクションに重きを置いた快作。お色気シーンが全然無いので、羅鋭作品だからなぁ…と敬遠している人は、ぜひ本作から鑑賞してみるのをオススメします。