
小飛侠
英題:Teenage Master/My Father Is a Hero 2
製作:1995年
▼釋小龍(シク・シウロン)と共に90年代を代表する好小子・謝苗(シェー・ミャオ)は、『D&D完全黙秘』と『新・少林寺伝説』の2本で李連杰と共演した事により、日本のファンにも広く名前を知られる事となった。
そんな彼が同時期に主演した作品がコレなのだが、スタッフや出演者に至るまで『D&D』まんまの陣容で占められている。武術指導に元徳が、メインキャストには『D&D』で干光榮の配下を演じていた慮恵光(ロー・ワイコン)と倪星(コリン・チョウ)がそのままスライド。プロデューサーに『D&D』にも関わった王晶(バリー・ウォン)が名を連ねているが、本作の製作は永盛ではなく王晶のプロダクションである。
■田舎で功夫道場を経営している慮恵光と謝苗の親子(!)は、精神病院に入院している師匠から「命を狙われている、助けてくれぃ」という旨の手紙を受け取り、一路都会へと向かった。
その際、慮恵光たちはヒットマンの倪星が人殺しをしている現場に遭遇。混乱の中で親子は離れ離れになってしまい、謝苗はひょんな事から呉孟達(ン・マンタ)の家族と、慮恵光は倪星と繋がりのあるチンピラ青年の元へとそれぞれ厄介になる。ここからギャグのパートを謝苗が、アクションのパートを慮恵光がそれぞれ担当していく事になるのだ。
謝苗は倪星から奪った財布で呉孟達を納得させ、彼の子供である鄭柏林といっしょに学校へ通う事に。教師顔負けの活躍をしたり不良グループと闘ったりと、学校ライフを満喫する謝苗。一方、慮恵光はチンピラ青年の起こしたいざこざで石灰を被り、一時的に盲目となってしまう。これら2つの流れは最終的に病院での乱戦で合流し、倪星の一味との決戦へ雪崩れ込むのだった…。
▲先述したとおり、本作は『D&D』と似通った人員が揃っている。本作が公開されたのは『D&D』が公開された直後であり、『D&D』の公開による相乗効果を狙っている事は火を見るよりも明らかだ。流石は王晶の制作した作品だけの事はある(笑
作品自体に関しては『D&D』のようなシリアスさは一切影を潜めており、ギャグ満載のキッズ向け動作片に仕上がっている。ストーリーは王晶らしくバラエティに富んだ内容で、物語としての完成度よりもその場の面白さを優先した作りだ。そのためショボいといえばショボいのだが、まぁ王晶の作品ですので…(爆
また、珍しく年相応の役柄を演じる謝苗の姿も微笑ましいし、当時の好小子系列を盛り立てていた呉孟達の活躍も見逃せない。そしてやっぱり本作で1番の注目点は、慮恵光と倪星の2人だろう。慮恵光は謝苗の父親としてほのぼのとした姿を見せ、倪星は『ターゲット・ブルー』を髣髴とさせるヒットマンを演じている。最後には再会した謝苗&慮恵光VS倪星の闘いとなるが、この顔合わせなので出来に関しては言わずもがな。尺こそ短いものの、結構なバトルを繰り広げていました。
ところで、作中に思いっきり『魔女の宅急便』等のBGMが使われているが…いいのか、コレ?(爆