『ターミネーターコップ』 | 続・功夫電影専科

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香港映画を始めとした古今東西のアクション映画の感想などを書き連ねています。


「ターミネーターコップ」
Terminator Woman
1993

●本作はジェリー・トリンブルと、『検事Mr.ハー』で女殺し屋を演じたカレン・シェパードが共演したマーシャルアーツ映画だ。タイトルだけ聞くと近未来SFのように思えるが、実際はアフリカを舞台にした凡庸なアクション大作である。
ロス市警の警官であるトリンブルとカレンは、ミシェル・クイシ率いる人身売買組織から黄金を奪った男を連れ立ってアフリカへ訪れていた。ここはクイシの根城がある地であり、黄金がどこかに隠されているのだ。黄金を奪い返そうとクイシたちカレンを拉致し、トリンブルは単身敵を追って未開の地を征くのだが…。
敵のボスを演じたミシェル・クイシは、ヴァンダムの出世作である『キックボクサー』で敵役を演じた事で有名な人。本作ではアクション指導も担当しているが、際立った出来にはなっていない。
劇中、トリンブルが1人で演舞する場面があるが、ここでトリンブルは華麗なキッキング・シーンを披露してくれる。しかし劇中でこの演舞のようなアクションを、彼はほとんど見せてくれないのだ。あの演舞でかなり期待したのだが、結局ラストに至るまで期待に応えてくれるようなアクションは皆無であったと言えよう。
物語は途中からトリンブルとカレンの2パートに分かれて進み、最終的にはトリンブルVSクイシとカレンVS女スパイとの対決となる。だが、かたやトリンブルVSクイシは暗い場所でのファイトで見づらい上に、途中からクイシがたいまつを持ち出してきて消化不良。こなたカレンVS女スパイは、対戦場所がモーターボート上なので足場が安定せず、迫力のあるバトルには至っていなかった。
作中ではこのほかにもバイクアクションなどを盛り込んでヒネろうとした気概は感じられるのだが、それらが結実したとは言いきれない結果に終わってしまっている。全体的なアクションレベルはそれなりだったが、結局それなり止まりになってしまったのは残念だ。
ちなみに本作ではしきりにトリンブルVSカレンを予期させるようなやりとりがあり、最終的には2人が対戦するようなことがあるのかなと思っていたが、あのラストは…せめてマーシャルアーツ映画なんだから、この両者の対決は見てみたかったのになぁ(涙