
「仁義なき闘いインL.A./エンジェル・タウン」
原題:ANGEL TOWN
製作:1989年(91年?)
●本作は異境の地に来た異邦人が逆境にもめげず巨悪を倒すという、『キス・オブ・ザ・ドラゴン』『レッド・サン・ライジング』等と同じ感じの映画だ。
主人公のオリビエ・グルナーはフランスから来た留学生。しかし留学先の大学院ではお偉いさんに色眼鏡で見られ、同級生にも偏見に満ちた目で見られるわと散々。大学の近くで下宿先を探したが、こちらも門前払いにされるなどいいとこなしで、仕方なく危ない地区のある家へ暫定的に下宿させてもらえることになった。
ところがこの地区、ギャング共が横行していて治安は下の下な上に、警察もあまり役に立たない最悪の場所だったのだ。下宿先のおばさんの息子はギャングから「仲間になれ」と脅され、それに従おうとするが、オリビエは「立ち向かうべきだ!」と力強く主張し、彼自身もギャングたちと幾度と無く戦いを繰り広げた。
懲りずにちょっかいを出しに現れるギャングどもと何度も激突するオリビエ。しかし下宿先のおばあちゃんが発作で死に、おばさんも重傷を負った。怒りに燃えるオリビエだったが、相手は下宿している家へ火を点けようと群がり始めていた…。
主演のオリビエさんは本ブログ初登場だが、ビデオのジャケ裏にある解説によると、キックボクシングのチャンピオンだという。
確かに劇中で披露する技は近距離での回し蹴りなど、それなりにキレはいい。ただ、本作で彼が一番いい動きをするのは中盤のカンフー道場でのスパーリングくらいで、その他はぼちぼちのレベルに落ち着いてしまっている。できたらこのテンションを全編に渡って保ってもらいたかったのだが…(武術指導はジェフ・イマダ)。
ストーリーは凡庸なもので、やられたやりかえしたの繰り返しで、正直言って面白いものではない。が、終盤でオリビエを筆頭に、自ら行動を起こす下宿先の息子、それまで見ているだけで何も出来なかった車椅子の男、オリビエの友人で当初は事なかれ主義に徹していたカンフー道場の師範といった面々が立ち上がって、結集しギャングたちと決戦を向かえるくだりはちょっと燃えました。
ちなみにこの作品にはマーク・ダカスコスが脇に出演しているそうなんですが、私の見る限りではちょっとよくわかりませんでした…って、ダカスコスいたならもうちょい大きな役でもよかったのでは?(涙