『アベンジャー』 | 続・功夫電影専科

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香港映画を始めとした古今東西のアクション映画の感想などを書き連ねています。


「アベンジャー」
原題:RECOIL
製作:1997年

●何というか、色々とくどいんだよなぁ…この映画。
ロスのど真ん中で凶悪な銀行襲撃事件が発生し、犯人たちは派手に撃ちまくりながら警官たちと銃撃戦を繰り広げた(客を人質に取ればそんな事をしなくてもいい気がするのだが)。その際、犯人の1人がバイクで逃走を図り、激しい逃走劇の末に射殺された。この死んだ犯人は大物マフィア一家の末っ子で、ドンのリチャード・フォロンジーは、息子を殺したゲイリー・ダニエルズら警官たちに報復を開始した。
次々と仲間が殺され、ついにはゲイリーの友人や自分の妻と子供までもが犠牲となった。1人生き残ったゲイリーは、リチャードらマフィア一家と裏切り者の署長にリベンジすべく、銃を手に取り死出の旅路に出立するのだった…。
例によってまたPMエンターテイメント作品なのだが、本作はアクションの80%をカーアクションで締めている。冒頭から激しいカースタントが炸裂するが、同じ映像を使い回していたりと怪しいところがチラホラ(映像の使いまわしはこの後もちょくちょく登場)。最初の1時間は主なアクションシーンがカーアクションだけなので、見ていてかなり退屈しました。これでは格闘シーン目当ての人もかなり辛いかと思います。
で、その格闘アクションだが、中盤に最初の息子を仕留める場面とクライマックスぐらいしか披露されないので、ボリューム的には期待外れでした。しかし、本作でゲイリーが見せるファイトはスピーディーで見ごたえ十分。マーシャルアーツ映画では、香港映画のような丁々発止のバトルはなかなか見られないのだが、本作に限っては頑張っていたと言えるだろう(だからこそ、本作の格闘シーンがこれだけしか無いというのがすごく残念なのだが)。
ストーリーは復讐されて復讐するだけという薄い内容で、ラストもブツ切りで終幕してしまっている。結局生き残ったのはゲイリーだけという陰惨な物語なので、そっちに関しては特に注目するべきものはないだろう。標的となるマフィア一家の息子たちがそれぞれ格闘技の使い手で、ゲイリーが連中を次々と破っていく…みたいな話だとなお良かったんだけどなぁ。