『洪文定與胡亞彪』 | 続・功夫電影専科

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香港映画を始めとした古今東西のアクション映画の感想などを書き連ねています。


洪文定與胡亞彪/採陽女[封帛]主
The Guy with the Secret Kung fu
1981(1978?)

▼今年も早いもので、もう正月を目前に控えています。今年の「功夫電影専科」最後のレビューは、あまり年内に触れる事の少なかった孟飛(メン・フェイ)の主演作にスポットを当ててみたいと思います。
私が孟飛と初接触したのは『武道大連合・復讐のドラゴン』だったんですが、まだデビュー間もない頃だった孟飛の動きはあまり良いものではなく、修正前のレビューではかなり孟飛の事をボロクソにケナしていたこともありました。そして、今回取り上げるこの作品は孟飛が全盛を誇っていた時代に製作されたもので、立派な功夫スターとして成長した孟飛の動きは『武道大連合~』の頃とは比べるまでもありませんでした。
さて、その内容といいますと…。

■孟飛と李中堅が釣りをしていたところ、襲われている親子を目撃する。すぐさま助けに入った彼らは悪漢どもを撃破する(この時、敵の船頭の中に馮克安らしき顔を確認)。やられた悪漢たちはボスの陳莎莉に報告するが、陳莎莉の影にはもう1人の大きな悪の影…?
街中を歩いていた李中堅は悪漢たちの襲撃を受けていた。抵抗する李中堅だが、敵の苗天にヒロインを人質にとられ、捕まってしまう。話を聞いた孟飛はさっそく町へと繰り出すと、そこに朝廷の将軍(王侠?)が姿を現した。
さっそく一芝居打って人の目を逸らした孟飛は李中堅を助け出したが、既に孟飛の動向に気付いていた将軍が先回りしており、捕まってしまう。しかし孟飛たちは無罪放免で開放された(理由は不明)。
翌日、いつかの悪漢がまたヒロイン親子を襲っていた。しかし再び孟飛と李中堅に倒され、悪漢どもは陳莎莉に制裁を受けそうになる。そこに彼女の主人?が帰還し、「若造の1人や2人なぞ、ワシが叩きのめしてやる!」と意気込んだ。
その頃、孟飛と李中堅はすすり泣くおばさんを見かけた。曰く、「うちから誰か男を陳莎莉に差し出さないといけないんです…もし反対したら何をされるか…」と。
陳莎莉は悪漢どもを仕切る親玉でもある。そこで孟飛は人身御供に扮して潜り込んだ。だが陳莎莉は毒針の使い手で、これまでに何人も男たちが犠牲になっていた。孟飛も毒針を喰らうものの、なんとか脱出して李中堅の治療で一命を取り留めた。
更に、悪漢たちはヒロイン親子のところに彼らがいることを突き止め、陳莎莉とその主人は呪術でゾンビ(!)の鄭富雄を復活させた。そして2人の不在を狙い、主人が鄭富雄と共に襲撃に現れてヒロインの父を殺害し、ヒロインを誘拐してしまった。
後を追った孟飛と李中堅は鄭富雄に足止めを喰らい、墓守を父に持つ燕南希(ナンシー・イェン)の協力でゾンビ倒しの秘薬を作ってもらった。再び敵陣へと飛び込んだ2人だが、秘薬が通用せずに再び虜の身と相成った。そんな2人のところへ、先の将軍が現れた。そう、すべては将軍の策の内だったのだ!
その時、秘薬が不十分だったことに気付いた燕南希が救援に現れた。薬の完成版を持ってきた燕南希は鄭富雄を倒し、脱出した孟飛と李中堅は三度目の対決で主人を撃破する。一方、燕南希の手引きによってヒロインも脱出に成功し、異変を感じた悪漢たちが2人に襲い掛かってきた。これを退けた孟飛たちの前に、いよいよ最後の敵である陳莎莉と将軍が現れる!

▲本作はいたって平凡な台湾功夫映画だが、オードソックスな作りながら功夫アクションには見栄えがある。スターとして大成した後の孟飛アクションは初めて見たが、文頭で挙げた作品よりも格段に進歩した功夫の腕は目を見張るものがあり、これから孟飛の主演作を見るのが非常に楽しみである。
ところで、孟飛といえば方世玉スターとして有名だが、今回彼が扮しているのは"洪文定"である。この"洪文定"は『少林虎鶴拳』で汪禹(ワン・ユー)も演じていたキャラクターで、"洪熙官"の息子である。"洪文定"はこの作品以外にも『続・少林虎鶴拳/邪教逆襲』で劉家輝が演じている。タイトルにもう1人連なっている"胡亞彪"という人物も『続・少林虎鶴拳~』にも登場しており、こちらは"胡惠乾"(『続・嵐を呼ぶドラゴン』で戚冠軍が演じた役)の息子だとか。
はてさて、来年はどんな功夫映画に巡り会えるのでしょうか?当ブログは2、3日の中休みを挟んでから復帰致しますので、それまではしばしのお別れです。それでは皆さん、良いお年を!(強引に〆)