
五大弟子
Dragon Lee Vs the 5 Brothers
The Five Brothers
1978
●巨龍(ドラゴン・リー)とは本当に謎の男だ。李小龍のそっくりさん・バッタもんスターでは何宗道(ホ・チョンタオ)が元体操選手、呂小龍(ブルース・リ)と龍天翔がショウブラ出身、石天龍(ドラゴン・セキ)が武術師範と経歴が確認できるが、巨龍に関しては海外サイトをいくつか回ったものの、確たる経歴を知ることは出来なかった。
彼がバッタもんスターとして脚光を浴びるきっかけになったのが『The Real Bruce Lee』というドキュメントの中で紹介された『最後の精武門』という作品。この作品は香港でも台湾でもない、韓国産の功夫片だった。そして、この『五大弟子』もそんな中の1つである。
共演には『カンフーハッスル』で銀幕に復帰した元秋(ユン・チウ/フェニックス・キム)が登場。そのほかにも韓国功夫映画で良く見る連中がチラホラしている。ところで元秋は巨龍との共演作がほかにもいくつかあるのだが、どういうラインで元秋は韓国映画に携わったのだろうか…?
ストーリーは人別帖とペンダントをある男から託された巨龍が、謎の女剣客・元秋と共に敵と闘っていく…みたいなものと思われる。巨龍の前に立ちはだかる敵はタイトルにもある5人の男たち(ボスのヒゲ男・鉄の義手と鉄扇を持つ男・熊ヒゲ男・ボディガードコンビ)で、連中は巨龍の協力者らを襲ったりと揺さぶりをかけてくる。恩師を殺された巨龍は仇討ちのためにヒロインや恩師の従者と共に旅立つ。のちのち元秋と敵ボス意外な関係が発覚したりしながら、色々あって巨龍らは敵陣に乗り込むのだった…。
この映画、韓国産の武侠片にしては登場人物の服装がどっちかというと香港映画寄りのものになっており、恐らく香港武侠片としても海外に売り出せるようにしていたのではないかと思われる。しかもそこにバッタもん李小龍の要素まで加味しており、ここまで来ると王晶(バリー・ウォン)作品もかくやという支離滅裂っぷりだ(爆
アクションは足技中心だが、キャストのほとんどがもっさりとした動きでパッとしていない。せめて韓鷹(イーグル・ハン)あたりの達人が混じっていれば華やかになったかもしれないが、変わり映えのしない悪党たちがむさ苦しく、強いて言うなら全員羅烈(ロー・リェ)状態といった感じで、見ていてキツいものがあった。
その一方でラストバトルはそれなりに盛り上がりを見せ、巨龍は見かけの気色悪さの割りには頑張っているし(爆)、元秋も七小福仕込みの身軽さを見せている。本作についてはここだけ一見の価値はあるが、やっぱり敵に華が無いのが一番致命的だったような…。