
「シックス・ストリング・サムライ」
Six-String Samurai
1998
●『香港レディ・レポーター』『チャイニーズ・ゴーズト/香港の幻』で知られる白人武打星、ジェフリー・ファルコン主演の…えーと………ごめんなさい、これってどんなジャンルの話か例えられないよ!(爆)
1957年、核が投下されてソ連に占領された荒野ばっかりのアメリカが舞台というサイケな設定からしておかしく、主人公のファルコンはソ連に干渉されていない自由都市べガスを支配するキングの座を狙って旅を続けるロックンローラーたちの一人だった。賊に襲われていた子供を助けて、その子を連れてベガスに行くことになるが…というサイケなストーリーが本筋です。
この映画、ハリウッド低予算映画にありがちな擬似マッドマックスではなく、かなり独創的な世界観が構築されている。だが問題が一つ…本作にはストーリーが無いのだ!これはシャレではない。一応"本筋"は先程紹介したとおりだが、基本的にはジェフが旅して子供が鳴いてチャンバラしてまた旅をするの繰り返し!これじゃまるでミュージッククリップを見ているような錯覚にさえ陥るほどだ(実際、台詞もまったく無くてロックの曲が淡々と流れる)
本作の監督は一体どういう意図でこれを作ったのか知らないが、実は一度ハマると結構楽しめる作品でもある。2回ほど見直し、最後は印象的なセリフも簡潔な結末も用意されてはいないが、なぜかラストは感動してしまった(見ればわかるよ)。
ファルコン自身が本作の武術指導を担当しているが、香港で培われた彼の実力を誇示するかのような問答無用のチャンバラアクションは動きも良くて爽快で、彼の演技面での奮闘やギターでロックを演奏したりするなどといった芸達者ぶりも拝見できる。
ただ、見る人見れば「つまんない」と言っても仕方ないだろうけど…。