最近は騒がれなくりましたが、今年もボジョレ―・ヌボーが解禁されました。葡萄が収穫されて一カ月程でワインになって同時に世界中に出荷されるのです。
普通は最低でも12カ月間は樽で保存してから出荷されます。新酒といえば日本酒ですが、新酒好きの日本人はワインも新酒がいいとばかりに飛びつきます。世界中に出荷されたボジョレ―・ヌボーの半分が日本で飲まれるそうです。
日本はボジョレ―地域にとって大のお得意さんですね。ボジョレ―・ヌボー解禁とはフランスのボジョレ―地域のマーケティング戦略です。なかなか上手いやり方ですね。
ボジョレーには想い出がありあす。今から30年程前になります。私は酒が飲めない体質ですが、ワインならグラス一杯くらいなら飲めます。興味があって、初めて日本でフランスワインを購入したのが、ボジョレーでした。
当時はヌーボーなんてながったですから、ムラナヴァンという地区のシャトーの本格的なワインです。ボジョレ―地域のワインはガメ種という葡萄で出来ており、味も気に入りました。
70年以前は輸入規制されており外国産のワインは殆どなかったのです。あるのはサドヤの国産ワインで、たまあにボルドーものを見掛けました。サドヤは700円くらいで、中程度のフランスものボルドーは4千円くらいだったと記憶しています。ちなみにウィスキーのジョニーウオーカ―が2万円したのですから嘘のようですね。
72年にアメリカからフランスに渡り、妻の夏期講座のためにパリに4か月滞在しました。そこで大発見するのです。フランスでは炭酸飲料のボトルよりワインの方が安い! 貧乏留学生ですから安いワインを飲みました。最低のものなら1フラン(当時の通貨で60円)でした。
ボジョレ―・ヌボーは長期保存がききません。今でもボジョレ―のシャトーものはそう安くはないです。私も飲めないくせに、かってワインを100本も地下室においていした。今はもうありあせん。
今は1500円位までの安物のワインを飲んでいます。ボジョレ―・ヌボーは飲みませんけどね。