今日はパステルで描いてみました。何か昔より雑になり下手になりました。
先日、市の絵画教室でこの絵を描いていたら、教室の講師の先生が近寄ってきた。
「この場所はどこなの?」
「パリのモンスーリ公園ですよ」
彼が若い頃パリに画学生として留学していたのは知っていた。時代は私達がいた頃よりずっと後のことだ。
「へ~、モンスーリ公園ですか」
「モンスーリ公園の前にある宿舎の11階にいましたから」
「私もモンスーリ公園の近くのアパートの13階に住んでいてね、窓を開けるとモンマルトルのサクレクール寺院がよく見えましたよ」
私達がいた11階の窓からの眺め。ビルの間にポツンとサクレクールが。
そこに来る前にリュクサンブール庭園の近くに住んでいたし、モンスーリ公園に隣接するシテユニヴェルシテ(大学寮群)の「薩摩館」にも申し込みに行ったそうだ。
「私達と同じことをやっていたなんって、偶然とは言え、世の中狭いですね」
と大笑い。
絵の中央にはピエタの石像が据えられている。遠くだからぼんやりしてはっきりしない。
ピエタの像と言えばミケランジェロのものが有名だ。フィレンツェやミラノにある。私はミラノのスフォルツア城にあるピエタが大好きだ。削りなおしたらしく、荒々しいタッチが聖母の悲しみをよく表している。たとえイエスの死の場所に聖母マリアは居合わせなかったと福音書に書いてあってもだ。芸術とはそんなことに関係ない。
Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページにもどうぞ
