リュクサンブール庭園の木立のなかを散歩するは素敵です。若い女性や初老の男性が椅子に腰かけて木漏れ日の中で本を読んでいる。
そんな絵に描いたような光景を眺めながらリュクサンブール庭園を抜けて、サンと・ジュヌヴィエーヴの丘を登っていく。丘というほどの丘ではないが、その上にパンテオンが建っている。
サンジェルマン大通りからリュクサンブール庭園までが登坂だから、更にパンテオンまでを丘といってもいいだろうか。ここは革命の頃に建てれたからそう古くはない。革命の志士や自由のために戦った文人、著名人がまつられている。
パンテオンに向かって左側には大学のテキストや専門書を扱う書店が並ぶ。パリを去る時、この辺の本屋で「プティ・ロベール」という大判の仏仏辞書を日本では手に入らないというので買った。
別送で段ボール箱に他のものと一緒に詰めて日本に送ったが、2キロもある大きな辞書をモンスーリ公園の近くの宿泊施設まで持って帰るのは大変だった。途中でカフェで休憩したのを思い出します。
帰国してから妻は小さな語学学校でフランス語を教えるかたわら、医学翻訳も始めたので、大型の仏日医学辞書の類が増え始め、今では本棚の肥やしになっている。
普通の本を扱っている書店はサンジェルマン大通りに出るか、サンミシェル通りに行くとある。今は変わったと思うけど、昔は狭い玄関ドアを押すと、チャリンと音がして、店内は天井が高く、薄暗くて目を凝らさないと見えない。黴臭い本の匂いが鼻をつく、懐かしい感じの書店ばかりだった。
セーヌ河畔に並ぶ「ブキニスト」と呼ばれる屋台の古本屋もあるが、掘り出し物なんかなくて、碌なものしか並んでいない。まあセーヌの風物詩みたいなものだから、チラチラと横目で見ながらセーヌ河畔を散歩するのもいいかも。
Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページです
