上野にある東京都美術館にはよく行きます。同じ上野の国立西欧美術館もいいですが、東京都美術館の方が肩の凝らない美術館です。
ボッティチェリの展覧会が開かれているのです。4月上旬までなので、慌てて行ってきました。渋谷のブンカムラで以前に開催されたボッティチェリ展はその内その内と思っている内に終了してしまいました。
上野には音楽会を聴きによく来ます。花見の名所ですが、今日は開花予測が出ているとはいえ、まだつぼみです。ソメイヨシノは満開まであと一週間はかかるでしょう。その代わりオオカンザクラが咲いてました。
さて、ボッティチェリはルネッサス期の画家達の中でも大好きな画家です。ただ画家個人の展覧会というと、本人の絵が少なく、同世代の画家の絵が大半であるなんてことが多いみたいです。ルネッサンス展とか印象派展とかラファエル前派展などでは最初から多くの画家の作品を期待しますが。
ボッティチェリの作品もウフィツィにある「プリマベーラ」や「ビーナスの誕生」みたいな代表作は勿論来ていません。それでも円熟期の幾つかの作品が見られます。彼の後に出てくるダヴィンチは輪郭線のない絵ですが、ボッティチェリの輪郭線は柔らかく優美で、見ていてゾクゾクします。
展示されているボッティチェリの作品
全く予想だにしていなかったのですが、ボッティチェリの同時代の画家としてリッピ親子の作品が展示されていたのには驚きました。ボッティチェリの師であるフィリッポ・リッピの作品が10展以上、息子のフィリッピーノ・リッピの絵が15展もあります。ボッティチェリ(工房やその他の作品を除く)が20展ほどてすから、3人で展覧会を埋めつくしています。
ウッフィツィにあるフィリッポ・リッピの作品
フィリッポ・リッピも大好きな画家です。かって北イタリアを旅しました。ウフィツィ美術館やピッティ宮殿にも素晴らしい彼の絵があり、フェラーラに寄ったとき、エステンセ宮にリッピ親子の壁画の部屋があるというので行ってみました。お昼の時間で閉まっていて見られませんでした。(右写真はエステンセ宮)
今日は新宿の住友三角ビルで用事を済ましてから、上野の美術館に行き、帰りは銀座の山野楽器に寄って帰ったので、20度以上の暑さもあり疲れましたが、1万4千歩以上歩いたので、楽しい一日になりました。
Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページです
