えっ、郵便局に私の絵が? | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 久し振りに市の絵画教室に行った。体調が悪く2週くらい休んでいた。


 部屋に入るやいなや、油絵をやっている奥さんが近寄ってきて、「創作展に出品された絵が和泉多摩川郵便局に飾ってあるのをご存知?」といきなり訊かれて、慌てて「知りません」と答えた。第一、市の創作展に応募した絵を市庁舎のロビー以外で飾るなんて話は聞いていない。


 次の日、天気もよく暖かいので、買い物で和泉多摩川の町に出た。洗濯屋や薬屋、駅前のスーパーに寄って、帰りに近くの野良猫が住んでいるお寺を回った。


猫

茶猫

 ここには以前から住みついている茶の野良と、30メートルばかり離れた家で野良猫して住みついていたグレーのトラが一年ほど前にここに移り住んでいる。


猫グレー


猫以前  

 以前は門の前でじっと日光浴していた。家に小さな子供たちが増えて、居づらくなったらしい。野良の宿命というべきか。(上は一年前の写真)


 そのまま郵便局に行った。未使用の年賀状が15枚くらいあり、これを切手に交換してもらった。


郵便局外

 絵は確かにあった。郵便局の奥の壁に、多摩川の二ケ領を描いた2作品とその付近のボートレースを描いた絵の合計3作品。多摩川を描いた絵は沢山あったが、二ケ領の堰がこの郵便局に近いのでこれらの絵が選ばれたのだろう。


郵便局内

絵  
 左上が私の水彩画、下は同じ二ケ領を描いた他の応募者の油絵。


 書いたものが公衆の場所に張り出されるのは、小学1年の時に札幌市の習字展に入選して張り出されたのと、今回くらいで私の人生では殆どない。


 


 最後になりましたが、今日であの日からもう5年が経ちました。改めて震災で亡くなられた人達に心よりご冥福をお祈り致します。仮設住宅に住まざるを得ない人達や、生まれ故郷に帰れずにいる大勢の人達にも、明るい希望の光が照らしますようにお祈り申し上げます。



 Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページにもどうぞ