昨日久し振りに絵画展に行きました。渋谷のBunkamuraのミュージアムで開かれているラファエル前派展です。
2014年にも六本木の森アーツセンターでラファエル前派の展覧会がありましたが、この時はロンドンのナショナル・ギャラリー所蔵の一般に良く知られた絵が殆どでした。
今回のはリバプール美術館の所蔵する絵画で、私も見るのが始めてのものが殆どでした。まさに興味深い展覧会でした。
何故ラファエル前派などという絵画グループが生まれたのか不思議です。1820年代から1840年頃までは前衛的なコンスタブルやターナーが活躍した英国で、ルネッサンスのラファエルより以前の古典的なスクールが誕生したのですから。
1848年にロセッティなどの主導で同じ考えをもった画家が集まって出来たのが始まりでした。確かにコンスタブルやターナーを以後の英国絵画はつまらない絵画ばかりだったのは否めません。フランスの印象派は1874年からですから、それより25年ほど前のことです。
今回の展覧会よりロセッティ、ジョーンズ、ミレイの油絵
ジョーンズの大作。天井まである大きな絵で、グアッシュ(不透明水彩)で描いたとある。水彩は油彩に比べ彩度が低く、輝きがないが、大変な力作である。
みな素敵な画家だが、私の大好きな画家はミレイ、ハント、ジョーンズ、ロセッティなどだ。芸術を一般生活に生かそうというアーツアンドクラルト運動でラファエル前派に属していたモリスがデザインした壁紙は今でも英国で販売されている。
前回の展覧会の時の絵で、皆さんがよく目にする絵でした。ミレイの「オオフェリア」など、ロンドンのナショナル・ギャラリー所蔵のものです。」
Viosan の「ミネソタの遠い日々」
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