義理の弟がパソコンの操作が分らなくなったと言う。小田急線で4駅と近いから行ってみた。電車が駅を出ると、すぐに多摩川になる。空気が澄んで綺麗だ。パソコンの操作については、私もよく分らないことが多いのだが、役に立つかどうか不安でもあった。
電車を降りて、駅から彼のマンションへ行く途中に、初めて目にする光景に出会った。朝顔らしき花の蔓が道を挟んで反対側の電柱の天辺まで伸びている。
家に着くとソラがまた大きくなっていた。この猫の不思議な行動の一つに、書斎の窓から何時間でもじっと外を見ていることだ。外は通路になって、非常階段がそばにあり、誰も人が通らない。孤独を楽しんでいるとしか思えない。一年半前に、目の見えない頃に捨て猫で拾われて、親を知らないからにゃあ。猫にこんな習性があるのかって不思議に思った。
パソコンの操作の件も何とか済んで帰ることにした。彼が借りている市民農園にミントが沢山生えていると云うので、行ってみることにした。家を留守にする時と夜間寝る時はケージに入れる習慣になっている。まだ小さい時にケージに入れずに外出したら、家の中が大変なことになっていたらしい。夜も同じで家じゅうを暴れまわるので、結局ケ-ジに入れられることになった。今では自分から入るから面倒はいらない。
市民農園は2年ごとの契約で今年は場所が変わっていた。石垣の上にびっしりミントが生えている。ここは夏に市が雑草とともに刈り取ったらしが、またびっしりと生えていた。
夕方になり、電車に乗って家路を急いだ。電車の窓から遠くに夕陽に浮かぶ富士山が見えた。
走る電車からだから、ピンボケだけども、秋がらしい光景だ。
Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページにもどうぞ