義理の妹夫婦が夕方突然やってきました。市民農園に彼が畑を借りて3年目になりますが、今年の抽選で更に1年間の延長が決まり、新しい場所に移る前に、今までの土地を整理しなきゃならない。
そんな訳で畑に残っていたイタリアン・パセリと長ネギを車で持ってきてくれました。イタリアン・パセリは2年は枯れずに葉をつけるらしいので、後で鉢に植え替えました。
ついでに飼い猫のソラを連れてきました。他人の家に行くのは初めてらしい。前回見たときより一回り大きくなっていました。まだ生後9ヶ月しか経っていないのに、猫の成長は早い、もう大人のニャンコです。
家では戸や窓を閉めてから、ボストンバッグを開けました。顔だけ出して周りをキョロキョロ。バッグから出て部屋の様子を見ていましたが、次の瞬間、いきよいよく突進。家中の部屋を次から次へと走り回っている。隠れる場所を探しているのだろうか。
風呂場に行って空の浴槽に入り、底の濡れた水を舐めている。
次は居間に戻って、テーブルの下に潜り込みました。出てこないので、水を小皿に入れてやるけど飲まない。「しらす」でご機嫌とりをしても食べない。いつもの猫パンチもないし、雑魚の袋を開ける音を聞いただけでとんでくるらしいが、耳をピクリとさせるが、そのままじっとしている。いたっておとなしい。
「猫用でないけど、日頃もらっているしらすより上等なのよ」
そう言っても食べようとしない。
ただ泣き声がだんだん甘えるような声になってくる。
「『借りてきた猫』ってソラみたいなニャンコのことを言うのね」
この借りてきた猫のソラはテーブルの下に潜ったままで出てこない。知らない家で落ち着かないのだろう。
「ソラ、駄目だね、もう帰ろう」
そう言って彼らはソラを車に乗せ、連れて帰りました。車の中ではバッグから頭を出してキョロキョロみまわす姿が可愛らしかったです。
Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページにもどうぞ



