今日が最後というので美術館に出かけました。オルセー美術館展です。
オルセー美術館には思い出があります。今から40年以上も前に妻のノッコがパリ大学の夏期講座でフランス語教授法を学ぶためにパリを訪れた時のことです。
パリに住んでいるノッコの大学時代の友人が初めてパリを訪れる我々のために「留学先のアメリカから来て、安宿じゃ侘しいでしょうから」と、リール通りの三ツ星のベルソリーズ・サンジェルマンって17世紀末に建てられた小さな素敵なホテルを予約してくれていた。貧乏な我々には3カ月もパリにいるのに、3つ星ホテルにはいられない。3日もいてリュクサンブール公園の近くの無星ホテルに越しました。
このリール通りをホテルから4分程歩いた先に、大きなテントて覆われた建物がありました。中は何も見ることはできません。旧オルセー駅で廃駅になっていました。まだ利用方法が決まっていませんでしたが、体育館とか、美術館とか、色々な案がありました。
<展示室、中央に駅の時代の大時計が>
1900年のパリ万博の際に建てられた由緒ある駅舎です。一時は取り壊しの案も検討されたらしいですが、1986年にオルセー美術館として生まれ変わりました。日本人が大好きな印象派を中心として展示しています。
その後パリを訪れた際にオルセーに立ち寄りました。駅のホームを改良して展示スペースにしていますが、何か美術館としては違和感があるようです。
今回の国立新美術館でのオルセー展には84点の絵画が展示されています。殆どの印象派をカバーしてますが、点描画のシニアックとかスーラが見当たりません。印象派に限らず世界の名画は世界中に散らばっているから仕方ないのかも知れません。ス-ラの代表作「グランド・ジャット島の日曜日の午後」など、昔シカゴの美術館で目にし「これがこんなとろにあるのか!」と驚いたことを思い出します。
<グランド・ジャット島の日曜日の午後>
印象派とは1874年のアンデパンダ展にモネが発表した「印象・日の出」という絵に由来しています。印象派でも好きな画家がいるでしょう?私は、マネ、モネ、コロ―、シスレー、ピサロ、ティソ、ドガ、スーラ等が好きです。宗教的な匂いもなく、ジャポニズムの影響か我々日本人が親しみ易いのでしょう。
当時は普仏戦争の時代(1870年ー)で、戦地で亡くなった画家や戦火を逃れてロンドンへ避難した画家、モネ。そこで出会ったコンスタブルやターナ―の絵に大きな影響を受けます。光を描く。正にターナーも印象派も光を追求した画家達です。
![カンデスキー](https://stat.ameba.jp/user_images/20141019/17/fifield/e2/9d/j/t02200251_0420048013102891889.jpg?caw=800)
![チラシ](https://stat.ameba.jp/user_images/20141019/17/fifield/26/87/j/o0420051213102888188.jpg?caw=800)
Viosan の「ミネソタの遠い日々」
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