
1930年代にロシア、ドイツ、オーストリア、東欧などで活躍した名ヴァイオリニストの90%近くがユダヤ系で、クライスラーも例外ではありませんでした。ロシヤ革命や、ナチスの排斥で、色々な国を経て、アメリカに亡命した人達が多いのです。
昔、クライスラーの伝記を読みましたが、彼も波瀾万丈の人生を送った人です。天才少年でヴァイオリンを3歳で始め、コンセルヴァトワール(パリ高等音楽院)を12歳で首席で卒業してしまう。その後医者になりたくて普通の高校へ進学し勉強するが失敗し、オーストリア陸軍に入り、軍人を目指します。
練習嫌いで有名でした。ウイーンフィルに入団を断られたって面白いですね。またアメリカに亡命した後も、ユーモアに溢れた人だったと昔読んだ「リーダーズ・ダイジェスト」誌の記事が伝えています。
「ある時、彼はレストランで食事をしていました。ご婦人がウェイタ-に『あの紳士はどなたですか』との問いに、ウェイタ-は『クライスラーさんですよ』と答えたので、このご婦人が彼のところへ進み出て、『クライスラーさん、お宅の車を大変愛用しております。ここにサインを頂けたら』 クライスラーはニッコリ微笑んで『ウォルター・クライスラー』とクライスラ-自動車の社長の名前を書いた」そうです。
今は往年の名盤の復刻版がCDで買えるようになりましたし、YouTubeなどでも見られます。この動画の演奏は現代の演奏のとはかなり違いますが、古いウィーンの香りが漂ってくるようです。
美しきロスマリン/クライスラー自身による演奏

Kreisler plays Kreisler - Schon Rosmarin
愛の喜び クライスラーによる演奏

愛の悲しみ/クライスラー自身による演奏

Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページ
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