中古ヴァイオリンのお話 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

遠い夏に想いを-violin01  1か月前だったろうか、近くの医院で働いている知り合いの男性から中古のヴァイオリンについて話がありました。亡くなったお母さんと叔母さんが医学生だった頃に弾いていたヴァイオリンがあり、叔母さんから修理してくるように言われて修理したものの、本人はファゴットの名手でヴァイオリンは弾かないので困っているろいう話でした。


 彼はマルグリット・フランスさんという老齢のフランス人女性が作っているオーケストラ(前にこのブログで紹介したが、今年の演奏会には妻がチェロで参加した)の一員だが、エキストラとして年間40回以上も他のアマチュアオーケストラに出ているらしい。


<70年位前のスズキのヴァイオリン>遠い夏に想いを-violin03
 そんな話があって、「一度弾いてみたいですね」って伝えておいたら、昨日、雨の中を2丁担いで家まで持ってきてくれました。古色悄然としたケースに収まったヴァイオリン。開けてみたら、1丁は「スズキ」と判明。塗りや仕上げは素晴らしいのだが、古い量産品らしく、音はこもり気味で、それなりに落ち着いた音を出す。


<多分80年位前の無名のヴァイオリン>
遠い夏に想いを-violin02
 もう一丁はどうしたことかラベルが無く、亡くなったお姉さんが使っていたものだった。彼のお母さんにあたるこの女性が彼が子供の頃に「ドイツ製よ」と言っていたのを記憶していたらしい。殆ど修理されていないみたいで、全体的に光沢がなく、ニスは一部はげたまま、弦もD線とA線の二本しか張ってない。仕方がないので手持ちの古いG線とE線を加えて弾いてみた。ところがこの無名器が結構華やかないい音を奏でるではないか。


 彼は自分で弾けないし、誰か欲しい人がいれば譲りたいという。私は学生時代に使っていたドイツの量産品と20年前に買ったイタリア製のヴァイオリンを持っている。さて、引き取るかどうか迷ってしまう。引きとるにしてもどちらにするか、「スズキ」か「作者不明」か?う~ん!


 Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページにもどうぞ