ハロウインの思い出 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 古い話でご免なさい。

遠い夏に想いを-ミネソタ大学
 ハロウインの時期になると思い出すのが、アメリカに留学していた頃の10月の下旬ですね。


 アメリカに来る前はハロウインなんて聞いたことがありませんでした。マクドナルドもディズニーも日本にはない時代だったから、知らなくて当たり前だったのでしょう。

遠い夏に想いを-コモンウェルス・テラス
 アメリカでは10月の中旬になると、街のデパート、商店、スーパーなどでハロウイン・グッヅのセールが始まります。ほうきに跨った三角帽子の魔女やバンパイヤ―やドラキュラなどの人形で店を飾ります。


 我が家でもスーパーへ行って、ママのノッコがカボチャを買ってきました。アメリカのカボチャは日本のより大きいのです。子供の頃に北海道で食べていたカボチャと同じでした。開拓時代にクラーク博士が北海道にいたように、農産物はアメリカから移植したものが多かったよです。


 カボチャの種を取り除いて、目と鼻と口の切り込みを入れ、中にローソクを灯すとジャク・オ・ランタンの出来上がりです。


 日本でも最近ディズニーによりハロウインが一般に知られるようになりました。ここらでハロウインについて考えてみては如何でしょうか?


 ハロウインは元々アイルランドのドルイド教の精霊を祭る行事が起源だそうです。ドルイド教ではカボチャでなくカブを使っていたそうです。アイルランドからの移民がハロウインをアメリカに伝えたそうです。カトリックにも諸聖人祭が11月1日にありますが起源は違いますし、使徒とすべての聖人・殉教者のための日となっているようです。イタリア、フランスなどのカトリックの国では祝日です。


 11月1日がハロウインで、10月31日はハロウイン・イヴです。クリスマスは25日で、24日がクリスマス・イヴと同じですね。


 さて、アメリカに行った最初の年のハロウイン・イヴは小雨がふる寒い夜でした。アメリカの漫画のキャラクターの衣装を買ってもらって、息子のチャオはハロウインを心待ちにしていました。当時5歳でした。何か期待感が高まることがあると熱をだします。この日も朝から微熱が出始めたのです。北国だから夜は凄く冷える。ママは外出禁止にしました。近所の子供たちがうちのドアをノックして「トリック・オア・トリート」と叫んでる。声で誰かが判ります。賑やかな夜でした。

遠い夏に想いを-ハロウイン01
 近所の子供たちと一緒に近隣の家を廻って、「トリック・オア・トリート」と叫んで廻りたかったのです。近くに住んでいる奥さんのルースが子供たちを連れてやって来ました。「チャオ、良かったら皆と一緒に廻らない」と誘ってくれたのですが、チャオは熱を出しているので、彼女に袋だけ渡して代わりに廻ってもらいました。

遠い夏に想いを-ハロウイン02

 翌年のハロウインは元気に子供たちだけで近隣の家々を回って来たそうで、集めたキャンディをテーブルに並べてご満悦の様子でした。ハロウイン・イブの直前になるとどこの家でも駄菓子を買いみます。「トリック・オア・トリート」と叫んで玄関にやって来た子供たちにトリートするためです。


 Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページにもどうぞ