狛江市って何処?
さて何処でしょう。全国の読者の方々は狛江市なんて知らないよって言われるかも知れません。
狛江市は私が住んでいる東京都の多摩川の側にある小さな街です。小田急線が走っています。川を挟んで南は川崎市、北は世田谷区、東は調布市。なんと、市の面積が全国で2番目に小さいんです。勿論、東京で一番小さな市です。人口はもっと少ない市が東京にはありますが、この街の人口は7万人強しかいません。
比較するのも何ですが、オーストリアのザルツブルグも山間のザルツァハ川に出来た小さな街ですが、人口は倍の15万人、街の面積は狛江市の10倍くらいあります。モーツアルトもビックリですね。
こんな街を散歩しても、紹介するほどのものは何もないのですが、先ずは散歩に出かけましょう。
この街の一番の誇りは(?)、「絵手紙」発祥の地らしいのです。私は絵が好きですが、はがきに絵を描くことはありません。
駅の前には泉竜寺というお寺があります。特にどうと言うほどの寺ではないのですが、8世紀に起源を持つ寺の境内はかなり広いです。
ここの庭には泉があります。江戸の後期には「和泉村の霊泉」として江戸名所図絵にも載ったそうです。いまはそんな面影は全くありません。
泉竜寺の近くに古民家があります。川崎市の古民家園にはかなりの数の全国から移築した古民家がありますが、ここの古民家は地元の古い農家を保存して、一般に開放しているだけです。
更に東へ歩くと、調布市の手前で多摩川の土手に出ます。ここに万葉歌碑というのがあります。この碑には万葉集14巻に載っている東歌の一首が記されています。原文は万葉仮名の漢字だけで綴られています。
意味は「多摩川にさらさらとさらす手づくりの布のように、さらにさらにどうしてこの娘がこんなに可愛いのだろう」という恋歌らしいです。1805年に建てられたのですが、多摩川の洪水で流され、行方不明になっていたのを惜しみ、1923年に作りかえられたものらしい。
帰りは多摩川の土手を歩いて、のんびりとした散歩を締めくくりました。
Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページにもどうぞ