今朝はハワイ島を発つ。朝から雨だ。簡単な朝食の後、ボブとアニタがさよならを告げにやって来た。部屋代を払おうとすると、「いらないよ、既にロイスから代金を前もって貰っているから」と言う。
いつもの朝食を終えて、玄関を開けたら、外は小雨が降っている。靴は脱いで扉の外に置いてあったので少し濡れていた。ここは日本式に靴を脱いで部屋に入るのだが、日本の家のような玄関はない。ロイスとリックの新築の家もテラスまでは土足だが、部屋に入るときは靴を脱ぐ。道路が未舗装で汚れがつき易いからだろうか。
日本に住んでいたアメリカ人でも帰米すると、家を日本式に改築する。勤めていた会社の上司だったアメリカ人のミネソタの家を再度訪問したら、「靴を脱いで、スリッパに履き替えてね」と言われ、びっくりしたことがある。家を改築していたのだ。スリッパはアメリカにはなかったので日本で大型のスリッパをまとめて購入しておいたらしい。
ロイスとリックが車でやって来た。アニタとボブに別れを告げて、車は凸凹道を降りて行く。雨がかなり大降りになってきた。パアウイロの町に出て、激しい雨の中を海岸線の19号線を東北に進む。結構早朝は車の往来が激しい。道路脇に奇妙な木が生えている。バニアン・ツリーというらしい。伸びた枝が地上に垂れ下がって、また根を下ろす。同じことを繰り返し、何本もの枝が幹になって奇妙な木になる。
「ロイス、宿泊代を払いたいのだけども。幾らだったの?」私は訊いた。
「いらないわよ、だって、うちに泊まる予定だったのに、未完成で、私達が紹介した場所なんだから」と言って、受け取らない。仕方がないので、彼等の好意に甘んじることにした。
雨は小降りになってきたようだ。車はヒロの町に入ってきた。ヒロも小雨にひっそりとしている。
Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページにもどうぞ