クイーン・カアフマヌ・ハイウエイをコナ海岸に沿って西に車を進める。天気はよい。かなりの距離を走った。何処まで走っても黒い溶岩の大地が広がり、視界をさえぎるものがない。
とある交差点を左に曲がって、ワイコロア・ビーチ通りにはいる。ハワイ語は日本語と同じで、母音がやたらと多い。カタカナだと子音と母音がくっついた文字だから、どうにか読めるが、アルファベットで書かれると道路標識などは一瞬では読めない。
ワイコロア・ビーチ・リゾートはゴルフ場を中心とした複合リゾート施設で、ヒルトンホテルやショッピング・モルなどがある。ワイメアのショッピング・モルなど違って、日本でも見かける新しいタイプのモルである。
乾燥しているので、やたらと喉がかわく。ここでもスターバックスに入り冷たい飲み物で喉を潤した。中央に小さな遊園地があり、回りは商店が軒を連ねている。食品、レストラン、ブティックが並ぶ。
今日は感謝祭の翌日の金曜日で、ブラック・フライデーといって、商店ではディスカウントをやる店が多いらしい。「Black Friday」と紙に書いて店のウインドーに掲げているブティックがあった。景気のいい年ではこのブラック・フライデーから翌月のクリスまでは商店の売り上げが増えるらしく、クリスマス商戦が始まる大切な日らしい。モルの中をぶらうぶらして、時間は早いが帰宅することにする。
4時半頃にロイスの家に着いた。ずっと運転してくれたリックが少々ばて気味で申し訳ない。と言ってもリックは我々よりも若い。アメリカ本土で有名私立大学を出て、最後はシアトルのマイクロソフトで働いていた。
ベランダで涼みながら、ロイスが訊いてきた。
「ヴィオたちは、私たちがハワイに住んでいなくてもハワイに来た?」
「Noだね。今回ハワイにきたのも。ロイスとリックに会うためだから。日本人には大人気のハワイだが、私達は全く関心がなかったしね」
「やっぱり、そうなの?」
「シアトルに住んでいた頃に会いに行きたかったよ。いろいろ事情があって行けなくって残念だったけどもね」
コナではあんなに晴れていたのに、ここでは雲が出てきた。裏山から霧がどんどん降りてくる。牛の群れも丘を登って帰ってゆく。簡単に夕飯を取って今日は宿屋に帰ることにする。
Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページにもどうぞ