コナ・コーヒー - 10 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 ワイメアの町を出て、暫らく行くと、土地の様子が突然変わる。緑の多い地域から黄色く枯れた草の茂る乾燥地帯だ。冗談に不動産屋が客に道のこっち側、それとも、向う側?と訊くそうだ。即ち道路を挟んでそっち側は乾燥地帯、こっち側は普通の土地、という意味らしい。それほど突然自然の様相が変わってしまう。


 19号線から190号線のハイウエイに入り南下する。この辺はマウナロア火山からの溶岩が流れて、あたり一帯は木も生えていない荒涼とした風景が延々と続く。


遠い夏に想いを-風景
 暫らくいくと、海岸にハワイ島のもう一つの空港、コナ国際空港が見えてくる。やがて緑が少しずつ多くなってきた頃、ケアラケクアという地区にやって来た。この一帯はコナ・コーヒー・ベルトと呼ばれコーヒー農園が密集している。コナ・コーヒーはアメリカ全土でも唯一のコーヒーの産地で、1820年代に始まったらしい。街道沿いの一軒のカフェで休んでいくことにして、オーキッド・アイル・カフェの前に車を停めた。


遠い夏に想いを-オーキッド店先
遠い夏に想いを-カウンター  店内には4~5人の客がテーブルを囲んでコーヒーを飲んで、談笑している。カウンターのなかでは店員が客の注文に応じてコーヒーを入れている風景は日本の大衆コーヒ店と変わらない。木造の薄暗い店内のトイレに入ろうとすると、鍵が掛かっていて戸が開かない。店員に聞くと、「そこの鍵を使って」と言う。柱に鍵がぶら下がっている。トイレを使うのにいちいち鍵を借りなきゃならないとは!


遠い夏に想いを-休憩  我々はコーヒーを持って外のテラスへ出た。南側のコナの気候は北側のハマクアのとはまるで違う。11月の下旬だというのに、まるで東京の9月上旬の気温だ。この辺は南海の島なのに空気が乾いている。ここは南国特有の椰子の木が多いが、北のハマクア地区ではナンヨウスギの一種であるノーフォークマツが美しいのだが。


遠い夏に想いを-遠景  外は陽射しが強いが気持がいい。遠くに海が見える。コーヒーは物凄く濃い。朝食にも大きなマグカップで濃いコーヒーをたっぷり飲んでいるので、コーヒーでお腹がパンパンである。コナのコーヒーは生産量も少なく大変に貴重で高値で販売されている。


 Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページにもどうぞ